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2023 年度 実施状況報告書

NMT1結合分によるミリストイル化を介した骨免疫機能調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K09314
研究機関九州大学

研究代表者

杉山 悟郎  九州大学, 歯学研究院, 助教 (00722828)

研究分担者 高 靖  九州大学, 歯学研究院, 助教 (40585882)
山田 朋弘  九州大学, 歯学研究院, 共同研究員 (60335619)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワードミリストイル化 / NMT1
研究実績の概要

本研究の目的は、骨芽細胞におけるNMT1結合分子を同定し、ミリストイル化タンパク質の基質特異性や局在を調節する機能調節分子の存在を明らかにすることである。目的達成のために、大腸菌発現システムによるタンパク質発現技術を駆使して、その複合体の構造的関係性を明らかにする。これにより炎症と骨免疫の関連性に新たな知見が得られると考え研究を行った。まず、炎症性刺激時のNMT1結合分子を同定するために、NMT1抗体を用いた免疫沈降実験を行った。回収したサンプルをCBB染色で解析すると、刺激していないレーンに比べてTNFa刺激を行った群では2本のバンドが描出された。このバンドをゲルから切り取り、質量分析を行った。すると、2本のバンドともArgBP2というアダプタータンパク質が結合分子として同定された。このことから、NMT1はTNFa刺激でArgBP2を新規結合分子として同定することができた。ArgBP2は主に細胞膜などに局在しているといわれており、NMT1が炎症性刺激時にこの分子と相互作用して局在変化に関与している可能性などが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り、NMT1抗体を用いた結合実験において、新たな結合分子を同定することができたため。

今後の研究の推進方策

今後はNMT1の骨芽細胞内の生理的意義やミリストイル化における役割、そして細胞の生存や増殖、分化といった反応におよぼす影響について詳細に検討していく必要がある。そのために、細胞内発現を安定的に行えるコンストラクトの調製を行っていく。

次年度使用額が生じた理由

当初よりもスムーズに研究が進み、予備実験などで使用すると考えていた器具や消耗品などを購入することがなかったため。また質量分析が当初見越していたよりも安い金額でできたことなどによる差額が生じた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] TNF-α-induced Inhibition of Protein Myristoylation<i>Via</i>Binding Between NMT1 and Sorbs2 in Osteoblasts2023

    • 著者名/発表者名
      KUTSUNA SHIGEHIKO、SUGIYAMA GORO、KOMIYAMA TAKUMA、KAMOHARA HANAE、OHYAMA YUKIKO、KUMAMARU WATARU、YAMADA TOMOHIRO
    • 雑誌名

      In Vivo

      巻: 38 ページ: 107~113

    • DOI

      10.21873/invivo.13416

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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