研究課題/領域番号 |
23K09357
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
手塚 征宏 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (50759777)
|
研究分担者 |
小倉 道広 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 言語聴覚士 (60867745)
上栗 裕平 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (70911949)
中村 典史 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60217875)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | 口蓋裂言語 / 口唇口蓋裂 / 鼻咽腔閉鎖機能 / 構音 |
研究実績の概要 |
口蓋裂術後の異常構音は、コミュニケーション障害を来たしその患者の社会生活において、支障をきたすことも少なくない。異常構音に対しては言語聴覚士による構音訓練が非常に有効で、重要である。その異常構音の病態を詳細に理解し、獲得メカニズムを解明することが出来れば、病態に合わせた構音訓練方法が可能になり、さらには異常構音獲得の予防にもつなげることができると考える。 本研究の目的は、異常構音の中でも発現率が高く自然治癒することが少ない口蓋化構音、側音化構音について、その舌と口蓋の接触パターンを、エレクトロパラトグラフィ(EPG)を用いて客観的に評価し、さらには接触パターンごとに鼻咽腔閉鎖機能の程度や瘻孔の有無など特徴がないかを検討し、その病態、獲得メカニズムを解明することである。 令和5年度は、口蓋化構音、側音化構音を呈する口蓋裂児に対して、EPGを用いて、舌と口蓋の接触パターンを観察することを計画していた。口蓋化構音に関しては、症例も多く収集できたが、側音化構音に関してはまだ収集できていない。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和5年度は、口蓋化構音、側音化構音を呈する口蓋裂児に対して、EPGを用いて、舌と口蓋の接触パターンを観察することを計画していた。口蓋化構音に関しては、症例も多く収集できたが、側音化構音に関してはまだ収集できていない。
|
今後の研究の推進方策 |
来年度は側音化構音の患者のデータを収集する予定である。 舌と口蓋の接触パターンによって、口蓋化構音、側音化構音をそれぞれ分類する。その接触パターンごとに、口蓋瘻孔の有無、鼻咽腔閉鎖機能の経時的変化を後方視的に評価する。群ごとの共通点がないか検討する。検討結果より導いた詳細な細分類に応じた訓練方法を検討し、その予防法を検討する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
側音化構音の患者さんのEPG採取ができておらず、その分の予算が残り、次年度使用額が生じた。 翌年度は側音化構音の患者でもEPG採取を進めていく予定である。
|