研究課題/領域番号 |
23K09390
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
齋藤 智昭 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (40833554)
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研究分担者 |
伊豫田 学 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (40431746)
坂本 洋右 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (50451745)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | スーパーエンハンサー / ATAC-seq解析 / Lysyl Hydroxylase 2 |
研究実績の概要 |
本研究は、癌関連ECMと仮定するLysyl Hydroxylase 2 (LH2) 関連「硬性Collagen」を誘導する抗癌剤耐性スーパーエンハンサー(SE)領域とその標的因子の検索・同定・制御を目的としている.本研究では,先行研究で同定した口腔癌Cetuximab (CTX) 耐性株における特異的なSE領域において,PLOD2(LH2の遺伝子名;chr3_146,060,265_146,170,359)が含まれるか詳細にGnome Browserを用いて解析したが,ゲノム上のCTX耐性SE領域にPLOD2は含まれていなかった.そのために,抗癌剤の作用によって変化したゲノム領域にPLOD2が関与するか探索することとした.OSCC由来口腔癌細胞株のCAL-27を用いて,CDDP投与により時系列的に変化したゲノム領域の変化(Open chromatin領域)を検索し,その領域にPLOD2が関与しているか確認するためにATAC‐seq解析を行った.さらに,モチーフ解析も行って多角的に転写因子についても解析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
CDDP投与により時系列的に変化するオープンクロマチン領域・ヘテロクロマチン領域をそれぞれ同定し,その領域におけるPLOD2や関連遺伝子を同定している。モチーフ解析も終了している。現在,PLOD2と関連遺伝子とのネットワークを検索している。
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今後の研究の推進方策 |
ATAC-seq解析をもとに、LH2cKOマウスのDIA解析なども併用し、LH2と関連遺伝子とのネットワークを検索する。LH2関連の硬性Collagenを解除するゲノム領域を検索・同定する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度の消耗品購入に使用する。
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