研究課題/領域番号 |
23K09395
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
花本 博 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (50397733)
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研究分担者 |
高津 芙美 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (00850273)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | レーダーセンサ / 呼吸 / 心拍 |
研究実績の概要 |
歯科診療時には様々な偶発症、時には重篤な事故が報告されている。しかし通常の歯科診療時に生体情報はモニタリングされておらず、早期発見・予防が困難である。現存の生体情報モニタでは、非侵襲的であっても電極等を患者と接触させ有線で接続する必要がある。そこで、患者が歯科診療台に座るだけで生体情報を簡便に測定することが急務である。 そこで本研究採択後に、まずミリ波レーダーセンサの試運転を開始した。数値データを取得後、波形情報に変換し、記録が可能であることを確認した。また、レーダセンサと比較するため、圧電センサの使用も可能であることを確認した。圧電センサについては、体動がなければある程度の精度で呼吸数と心拍数を測定可能なことも確認できた。 その後、研究代表者の所属変更が決まり、一旦研究の進行が困難になった。異動後は、研究データの閲覧環境を再構築し、次年度以降も継続できるよう環境作りを継続中である。また、研究分担者との所属が離れることになり、連携関係も再構築中である。具体的には、役割分担および研究実施場所について協議した。一旦、旧所属先においてデータ取得を継続し、次年度以降に新所属先においてデータ取得できるように、さらに環境の整備を計画している。また、本研究申請時には予定していなかった研究機器を移動するための費用が必要となるため、出費を必要最小限に留めるように協議している。さらに、研究データ取得、打ち合わせ毎の所属間の移動も必要となるため、移動費を抑制するための方針を検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者の所属変更に伴い、研究の進行が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
データ取得環境を再整備し、研究計画を立案する。また、研究機器の移動のタイミングと研究費使用内訳について再検討する。 使用する各センサーの特性を調査し、歯科診療台での適切な配置や使用方法を決める。使用方法が決定した後に、歯科診療時の影響を調査する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者の所属変更が発生したため、研究の進行が遅れ、次年度使用額が発生した。 次年度には研究の主環境を新所属先に移行するため、測定機器等の移動費用に使用する予定である。また、研究分担者との打ち合わせも継続し、オンライン会議が困難な場合は各大学での研究実施のための移動も検討する。また、学会等で情報収集も継続する。場合によっては新たなセンサーを追加することも検討する。臨床研究実施にかかる費用にも研究費を用いる予定である。
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