研究課題/領域番号 |
23K09444
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
齊藤 正人 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (50337036)
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研究分担者 |
倉重 圭史 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (30453278)
谷村 明彦 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (70217149)
安彦 善裕 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90260819)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 歯胚 / 器官培養 |
研究実績の概要 |
遺伝性エナメル質形成不全症タイプⅢの原因遺伝子である、Stim1とOrai1はストア作動性Ca2+流入を担っている。歯の形成過程におけるStim1の影響はノックアウトマウスにより報告されているが、Orai1では明らかにされていない。本研究では、マウス歯胚を器官培養し、Stim1とOrai1の発現をそれぞれ制御したうえで、歯胚の発育過程ならびに細胞内Ca2+応答を明らかにすることを目的とする。器官培養下でStim1とOrai1の発現をsiRNAにて制御したマウス歯胚は、マウス腎臓に移植することにより発育過程を検証する。 今年度は、歯胚の期間培養を行い、Si-RNAの遺伝子導入条件の選択を行なった。出生後3日の仔マウスから歯胚(鐘状期)を採取し、si-Amelx、si-Ambn、 si-KLK4およびsi-MMP-20の遺伝子導入を行なった。コントロールである歯胚では、3日後のエナメル質ハイドロキシアパタイトは、針状構造が散見され、7日後では、針状構造から柱状構造に変化し、14日に柱状構造が太く緻密な変化を認めた。 一方、si-Amelx、si-Ambn、 si-KLK4およびsi-MMP-20の遺伝子導入を行なった歯胚においては、エナメル質ハイドロキシアパタイトは粗造であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究進行には特に問題はない。
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今後の研究の推進方策 |
2023年においては、歯胚の器官培養に成功しており、研究自体の問題はない。2024年は、歯胚でのSi-stim1およびOrai1の遺伝子導入を行う予定です。
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次年度使用額が生じた理由 |
残高が低く、物品費には回せなかった。
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