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2023 年度 実施状況報告書

重症心身障害児者における誤嚥性肺炎につながる微量誤嚥の評価方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K09456
研究機関大阪大学

研究代表者

田中 信和  大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (20570295)

研究分担者 野原 幹司  大阪大学, 大学院歯学研究科, 准教授 (20346167)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード微量誤嚥 / 嚥下障害 / 誤嚥性肺炎 / 重症心身障害児者
研究実績の概要

今年度は,主に研究協力施設内において研究実施に向けた環境整備を行った.具体的には,協力施設において関係者への説明と協力依頼,ならびに被験者の選定などを行った.
また,嚥下内視鏡検査を用いての嚥下機能評価時に,微量誤嚥を検出するために最適な染色液の注入量と口腔内での注入位置,ならびに誤嚥の有無の判定を行うタイミングを決定するための予備実験を現在実施している.
具体的には,施設入所中の重症心身障害児者を対象に「唾液を模した微量の染色液を口底部に低下した際に,滴下した液体が下咽頭に到達し,嚥下(もしくは誤嚥)するまでに要する時間」を検討するために,対象者の安静時10分間の嚥下頻度を測定し,嚥下のインターバル(嚥下から次嚥下が生じるまでの時間)の平均を明らかにする.嚥下頻度の測定には,これまので研究成果を利用し,喉頭マイクロフォンを用いている.また,滴下する染色液の量も0.1~1.0mlの範囲で調整し,評価に最適な滴下量を決定する.
現在は症例数を増やしている段階であり,最終的には嚥下障害の有無で嚥下のインターバルを比較し,誤嚥の有無の判定を行うタイミング(染色液の滴下後,どれぐらいの時間で内視鏡を挿入して誤嚥の有無を評価するか)を最終的に決定する予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルスの影響により,研究フィールドである施設での活動に制限を受けることがあった.重症心身障害児者の施設であるため,感染予防の観点から当初の予測よりも研究活動の制限期間が長期に及んでいる.

今後の研究の推進方策

施設での活動制限が解除されれば,本研究の遂行に支障はないと考えている.

次年度使用額が生じた理由

研究の進捗状況の遅れにより,データ測定・解析などに使用予定だった費用との差額が生じた.今後研究の進行に伴い使用予定となっている.

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公開日: 2024-12-25  

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