研究課題/領域番号 |
23K09468
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
山口 菊江 昭和大学, 歯学部, 助教 (40710421)
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研究分担者 |
宗像 源博 昭和大学, 歯学部, 准教授 (90396987)
片岡 有 昭和大学, 歯学部, 講師 (90527300)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 骨補填材料 |
研究実績の概要 |
本研究は、既存の骨補填材料の生体反応を明らかにすることにより、上顎臼歯部へのインプラント治療の際に用いられることが多い上顎洞底挙上術の術後合併症を軽減させるために新たなオーダーメイドの骨補填材を創出し超高齢社会に適する骨補填材料の試作を最終的に目指す。 超高齢社会において骨補填材が多用されているにも関わらず、骨補填材界面の微小領域の生体反応は未だ明らかにされていないため、骨補填材を併用するインプラント治療は、術者の経験を基にした術前の診断および評価のみで、術後の評価は多く行われていないのが現状である。 2023年度は分析機械の不具合により、骨補填材料の理工学的検討を行えなかったため、成形可能な骨補填材を使用して動物実験を行なった。8週齢のWiester系ラットの頭蓋骨に直径5mmの骨欠損を形成し、成形した骨補填材料をおき、骨形成と骨補填材の残留率を病理像にて確認した。 2024年度以降では既存の骨補填材料も含め試料を理工学的に分析及び解析を行い、準備が整えば動物実験も遂行していく予定である。また、動物実験において、結果に個体差を認めたため、同一個体で実験をしていく方向である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
分析機械の不具合により分析が進んでいないため
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今後の研究の推進方策 |
骨補填材料の既存骨補填材の結晶微小領域の分析として顕微X線回折およびナノインデンテーションを行える環境になったので、早急に実施する。 また、各種骨補填材上で分化誘導培地を用いて間葉系骨髄細胞の細胞培養後に遺伝子解析を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
分析機器の不具合により、必要器材を準備しなかったため、予定の使用額未満の使用となった。
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