研究課題/領域番号 |
23K09509
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
松井 大輔 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20613566)
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研究分担者 |
尾崎 悦子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00438219)
渡邉 功 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10636525)
小山 晃英 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40711362)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 口腔機能低下症 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、①口腔機能低下症と身体機能(ロコモティブシンドローム、フレイル、サルコペニア)との関連、②口腔機能低下症と脳関連疾患(認知機能低下を含む)との関連、③口腔機能低下症と生活習慣病との関連を縦断的な調査により明らかにし、解明することである。得られる研究成果は超高齢社会で増加する高齢者の身体機能の低下、認知症、生活習慣病を口腔衛生の観点から予防するエビデンスとなり、ひいては口腔保健施策の発展に寄与する。本研究では、「動脈硬化症・認知症予防に関する縦断的疫学研究」のコホート研究をベースにして、第三次調査(2012~2013年度)と第四次調査(2018~2019年度)に、口腔機能、口腔衛生習慣、生活習慣、骨代謝マーカー、食事内容、超音波骨密度、筋力測定などの多領域の調査を高齢者に実施し縦断的データを取得している。このコホート研究参加者に対し、2022~2024年度に第五次調査の実施した。縦断解析により、口腔機能低下症と診断された者の割合が15%増加した。口腔機能低下症の診断項目では舌口唇機能が有意に低下していた。80歳で20本以上の歯を有する者の割合が50%を超えている我が国では、咀嚼・嚥下に関わる筋力の低下を予防することがより重要であると思われる。今後は口腔機能低下症とサルコペニア、フレイルを中心とした検討を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通り、第5次調査を実施することができた。現在取得したデータの入力および解析を実施しており、おおむね順調に進展していると思われる。
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今後の研究の推進方策 |
取得したデータを用いて、①口腔機能低下症と身体機能(ロコモティブシンドローム、フレイル、サルコペニア)との関連、②口腔機能低下症と脳関連疾患(認知機能低下を含む)との関連、③口腔機能低下症と生活習慣病との関連を縦断的に解析する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
前年度に予定していた、検査機器の購入費用が安くついたため。
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