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2024 年度 実施状況報告書

終末期高齢者の在宅医療におけるキーパーソンによる意思決定支援の実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K09557
研究機関東京科学大学

研究代表者

木村 琢磨  東京科学大学, 新産業創成研究院, ジョイントリサーチ講座教授 (50722154)

研究分担者 野村 恭子  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (40365987)
石川 ひろの  帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40384846)
千葉 宏毅  北里大学, 医学部, 講師 (90713587)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
キーワード在宅医療 / コミュニケーション
研究実績の概要

本研究は、「独居」あるいは「老々介護」の状況にある高齢患者を対象とした在宅医療の現場において、患者の意思決定を支援する「診療への同席者」の役割に着目し、医師がその支援を促進する医療面接の方法論を構築することを目的としている。在宅医療においては、患者本人の意思が状況に応じて不明瞭となったり、介護者の意向との調整が求められる場面が少なくない。このような文脈において、「同席者」が果たす意思形成・伝達の機能は極めて重要であり、その理解が求められている。
2024年度は、訪問診療時の実際の診療場面における会話音声データの収集と分析に注力した。具体的には、在宅療養中の高齢患者と主たる介護者(家族等)、および訪問診療医の三者が参加する診療場面において、診療全体を録音し、同時に訪問状況(訪問頻度・診療場所・同席者の関係性等)の記録および診療後に実施する質問票調査を組み合わせて、同席者の関与実態および支援ニーズの探索を行った。
19ペア(38名)分の音声記録および関連情報を収集した。これらのデータは現在、逐語化・分析の準備段階にあり、会話の中で同席者がどのように患者の意思を補完・代弁しているか、また医師がその働きをいかに引き出しているかについて、複数の視点から検討可能と考えられる。
しかし、当初想定していた目標数には現時点では到達しておらず、今後も協力施設の支援を得ながら、データの継続的な収集を進めていく予定である。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

本研究においては、当初予定していたデータ収集数には現時点で未達である。これは、研究対象となる「独居」あるいは「老々介護」の高齢患者で、かつ診療同席者がいる症例は母数が限られており、対象の選定自体に一定の制約があることが影響している。このため、引き続き調整を重ねながら、慎重にデータ収集を進めていく予定である。

今後の研究の推進方策

近年、遠隔からスマートホンのスピーカーフォン等で診療に参加する同席者も見られることから、対面に加えてスマートホンでの診療参加者も対象とし、より実態に即した方法論の検討を進める。その上で、音声データのテープ起こしおよび質問票のデータ化を経て、質的・量的分析を行い、成果の公表を目指す。進捗状況に応じて次年度予算の活用も検討する。

次年度使用額が生じた理由

本研究はデータ収集が遅延しており、データ解析に関連した予算執行も行われていない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Communication between physicians, patients, their companions and other healthcare professionals in home medical care in Japan2024

    • 著者名/発表者名
      Kimura Takuma、Chiba Hiroki、Nomura Kyoko、Mizukami Junya、Saka Shohei、Kakei Kotaro、Ishikawa Junya、Yamadera Shinichi、Sakato Keiichiro、Fujitani Naoaki、Takagi Hiroshi、Ishikawa Hirono
    • 雑誌名

      Patient Education and Counseling

      巻: 123 ページ: 108239~108239

    • DOI

      10.1016/j.pec.2024.108239

URL: 

公開日: 2025-12-26  

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