研究課題/領域番号 |
23K09784
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
小野 聡子 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20610702)
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研究分担者 |
伊東 美佐江 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00335754)
長崎 恵美子 西南女学院大学, 保健福祉学部, 講師 (70781558)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 非がん性慢性呼吸器疾患 / 共有意思決定支援 / ディシジョンエイド |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、非がん性慢性呼吸器疾患患者が病状経過の中で迫られる呼吸管理をどのように決定しているのかを明らかにし、そのような患者の体験を組み入れた呼吸管理選択のディシジョンエイドの開発・検証によって、その有効性を評価し、社会実装することである。ディシジョンエイドは共有意思決定を進めるにあたって有効なツールであり、ツールを用いることで、医師との最終決定に向けて看護職者が共有意思決定を進めることも可能である。 2023年度は、第43回日本看護科学学会学術集会に「あらゆる領域で求められる患者と家族への意思決定支援における対話」というテーマで交流集会を行った。看護職者の意思決定支援への関心は高かったが、これまでの研究から、看護職者が共有意思決定支援を進めることの困難さが明らかになっており、ディシジョンエイドの開発とともに意思決定支援に関わる実践者のスキル獲得、向上は不可欠である。そのため、共有意思決定支援に関わる実践者のスキル向上を目的とした意思決定支援の実践を評価するための簡易版意思決定支援分析ツール(Brief Decision Support Analysis Tool:DSAT-10)日本語版の作成に取り組んでいる。2023年度は、暫定版として作成したDSAT-10の言語的妥当性を検証するために、倫理委員会の承認を得たところであり、今後、医師、看護師、助産師、保健師を対象に質問紙調査を進めていく。 また、ディシジョンエイドの作成に向けて、非がん性慢性呼吸器疾患患者の呼吸管理に関するエビデンス、支援上の課題、日本独自のディシジョンエイドに関して文献検討を進めている段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
非がん性慢性呼吸器疾患患者の呼吸管理に対するエビデンスや支援上の課題に関する文献検討が不十分であり、インタビューに向けた準備を進めることができなかったため、やや遅れていると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
DSAT-10日本語版の言語的妥当性の検証を進めながら、文献検討の結果に基づいて、非がん性慢性呼吸器疾患患者の呼吸管理選択の決定に関するインタビューに向けて、インタビューガイドの作成および倫理申請を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
インタビューまで進めることができなかったため、インタビューに伴う調査旅費や謝礼の計上分および、2023年度に購入を見送ったプリンター計上分によって未使用額が生じた。2024年度は、プリンター関連経費、インタビューのための調査旅費および謝礼、テープ起こしの費用として使用する。
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