研究課題/領域番号 |
23K09872
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研究機関 | 日本赤十字広島看護大学 |
研究代表者 |
村田 由香 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (20389125)
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研究分担者 |
宗内 桂 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 講師 (30734016)
篠原 謙太 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助教 (80934067)
野村 悠美子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助教 (00981565)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 中堅看護師 / オーセンティックリーダーシップ / 能力開発プログラム |
研究実績の概要 |
本研究は、コロナ禍の臨床現場において、病棟再編成を繰り返し、混乱と疲弊が続く中、看護管理者だけでなく、非公式リーダーである中堅看護師のリーダーシップが大きく期待されること、その能力開発について、有効なプログラムがあまりないことから、オーセンティックリーダーシップを理論的基盤にリーダーシップ開発プログラムを検討することを目的とする。そのために、当該研究者が作成した「中堅看護師のリーダーシップ測定尺度」の洗練化及び「中堅看護師のリーダーシップ開発プログラム」(2018年~2023年基盤C)について、オーセンティックリーダーシップを理論的基盤にしたプログラムに改正して、そのプログラムの有効性を検討するものである。 1年目は、2020年度に開発した中堅ジェネラリスト看護師(以下、MGNLS)の洗練化のため、web調査を実施予定であった。しかしながら、2022年より開発した「中堅看護師のリーダーシップ開発プログラム」(2018年~2023年基盤C)を2年間継続し、研修参加者を対象に、量的・質的にその有効性を検討した結果、本研究計画の2年目に予定していたオーセンティックリーダーシップに注目した研修内容の再検討に取り組んだ。また、研修効果を測定した結果、中堅看護師のオーセンティックリーダーシップを育成するためには、看護師長の師長の支援が欠かせず、看護師長に対する研修が必要であることがわかりった。そこで、看護師長に必要な知見となる学習内容について、人材マネジメントの専門家からスーパーバイズを受け、中堅看護師のオーセンティックリーダーシップ能力育成を支援するための看護師長研修の構成を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1年目は、2020年度に開発した中堅ジェネラリスト看護師(以下、MGNLS)の洗練化のため、web調査を実施予定であったが、先に、2022年より開発した「中堅看護師のリーダーシップ開発プログラム」(2018年~2023年基盤C)を2年間継続し、研修参加者を対象に、量的・質的にその有効性を検討した。その結果、本研究計画の2年目に予定していたオーセンティックリーダーシップに注目した研修内容の再検討及びその評価方法について取り組んだため。
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今後の研究の推進方策 |
当該研究者の開発した中堅ジェネラリスト看護師のリーダーシップ測定尺度(以下、MGNLS)の洗練化のため、web調査を実施する。研究対象者は、全国100床以上の一般病院に勤務する臨床経験5年目以上の看護職1000名程度及び同じ部署に勤務している看護師長100名程度。調査内容は、臨床経験5年目以上の看護職には、 MGNLS自己評価、オーセンティックリーダーシップ尺度、強み活用度尺度、職場環境、職務満足度などの自己評価を調査する。また、看護師長には、MGNLS (他者評価)、職務満足、職場環境などを調査する。 また、2023年度から検討している看護師長への研修会を実施し、研修参加者の協力を得て、その有効性も評価する。 以上のように、2024年度は、①MGNLSの洗練化 ②中堅看護師のオーセンティックリーダーシップ育成のための研修会の実施と評価③中堅看護師のオーセンティックリーダーシップ育成を支援するための師長研修の実施と評価を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
①1年目に予定していたweb調査を実施していないため、資料作成の為の費用、郵送費、データ入力外注費等が発生しなかった。 ②EFONSに参加予定であったが、公務の調整ができず、参加できなかったため、旅費を使用しなかった。
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