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2023 年度 実施状況報告書

末梢静脈穿刺の穿刺難易度の予測に向けた触動作の定量化手法の開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 23K09880
研究機関九州大学

研究代表者

松本 美晴  九州大学, 医学研究院, 助教 (60820256)

研究分担者 小林 宏光  石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (20225535)
橋口 暢子  九州大学, 医学研究院, 教授 (80264167)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード末梢静脈穿刺 / 触診 / 動作解析 / 穿刺難易度
研究実績の概要

末梢静脈穿刺は、採血や薬剤投与を目的とした医療行為で、診断や治療に必要不可欠である。しかし、穿刺の失敗により、患者の苦痛や治療開始の遅れにつながることから、成功率の向上は重要な課題である。本研究では、成功率に影響する、静脈の穿刺難易度を適切に予測することを目指し、医療者が穿刺する静脈を探す際の指の動き(触動作)を定量化する手法の開発、およびその妥当性を検証する。さらに、触動作を含めた要因から、穿刺難易度を予測するためのモデルの基盤を作成する。穿刺難易度が高い静脈を適切に予測することができれば、早期の介入が可能となり、特に初回成功率の向上に寄与できると考えられる。
本年度は穿刺難易度の評価方法に関して文献レビューを行った。穿刺難易度に関する文献レビューでは、類似した用語の定義や範囲および穿刺難易度に関連する要因を整理した。穿刺難易度の定義にはばらつきがあったが、穿刺難易度に影響する要因は、静脈の視認性、触知性、過去の穿刺困難歴が多くの研究で一致していた。本研究ではこれらの3つの指標を基盤にすることとした。
また、穿刺難易度の予測に用いる指標として扱う触動作の定量化に用いるウェラブル接触力センサーを購入し、静脈触診時の接触圧や3軸加速度のデータを予備的に収集した。視認性の有無によって静脈を触知する際の接触圧が明確に異なり、弁別が可能であると考えられる。現在、解析方法を検討中で、決まり次第対象者を募りデータ収集を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

穿刺困難度の評価方法と影響する要因に統一した見解がなく、先行研究のレビューに予想以上の時間がかかったため。

今後の研究の推進方策

接触圧、3軸加速度の解析方法を決定し、データを収集する。さらに、データ収集の妥当性の検討に向けた実験計画を立案する。

次年度使用額が生じた理由

当初予定していた触動作定量化の妥当性の検討に使用する予定の物品は、計画の修正に伴い次年度の購入を予定している。また、次年度は100名のデータ収集を予定しているため人件費および謝金に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 末梢静脈穿刺における穿刺困難の影響要因に関する文献検討2023

    • 著者名/発表者名
      森下怜美, 橋口暢子, 松本美晴
    • 学会等名
      第21回日本看護技術学会学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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