研究課題/領域番号 |
23K09892
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
源川 奈央子 昭和大学, その他部局等, 講師 (00711376)
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研究分担者 |
杉下 智彦 東京女子医科大学, 医学部, 客員教授 (00795015)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC) / 非感染性疾患(NCDs) / 疾病予防 / ケニア共和国 |
研究実績の概要 |
令和5年度(初年度)は、研究準備として、生活習慣(①栄養・食生活、②運動③休養・こころの健康づくり④タバコ⑤アルコール⑥歯の健康)と合わせてケニアの人々の生活、多様な習慣・価値、さらにCOVID-19の影響を踏まえた調査票の作成、生化学検査による脂質・糖代謝に加えBMI、腹囲、血圧などの実態調査を準備、そしてケニア共和国での研究許諾・倫理審査の準備及び申請・承認を得るとしていたが、ケニアの社会事情等や研究協力施設における本研究以外の活動状況の変化を確認しつつ、進めることとなった。また研究責任者がタイミングを見計らってのケニア渡航が実現できなかったこともあり、遠隔での定期的な情報交換、状況把握、倫理審査手順に関する情報収集・準備、専門領域の研究者との意見交換を中心に行った。 特に、研究目的である健康状態の現状把握と生活習慣を反映した独自の生化学データについては、現実的に実施できる項目の再厳選も必要であることから、慎重に進めていく必要があった。その見直しも含めて研究遂行に遅れを生じたと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究協力施設との連携を進めるにあたり、研究協力施設における本研究以外の活動状況も考慮する必要があり、さらに研究責任者がタイミングを見計らってケニアに渡航できなかったことで現地の状況を見ながらの研究計画遂行にならず、遠隔での情報交換、情報共有にとどまったためである。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、1年目の実施内容が順次遅れて2年目で調整を図る予定である。研究協力施設との連携を強固にして、実施可能となるよう見直しを経て研究計画の完成、国内外の研究倫理審査の準備・承認、研究実施につなげていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
ケニアの社会事情等や研究協力施設における本研究以外の活動状況の変化を確認しつつ、進めることとなり、そのうえ研究責任者、研究分担者ともにタイミングを見計らってのケニア渡航が実現できなかったこともあり、遠隔での定期的な情報交換、学会参加を通じての情報収集、有識者との情報交換、現地の状況把握、倫理審査手順に関する情報収集・準備、専門領域の研究者との意見交換にとどまったため、実査の際の機器備品、ケニアへの渡航費が執行できずに次年度に使用額が生じることとなった。使用計画は今年度分と次年度分合算し、旅費が執行できるようになった場合に執行できるようにしておく。そのための方策は、現地の研究協力施設、研究分担者と研究計画を見直し、所属施設及び現地倫理審の受審の準備を進めて実査に可能な限り速やかに移行できるように調整を図っていく。
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