研究課題/領域番号 |
23K09895
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研究機関 | 人間環境大学 |
研究代表者 |
榎本 明子 人間環境大学, 看護学部, 助教 (20851463)
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研究分担者 |
永井 翔 人間環境大学, 看護学部, 助教 (20882468)
篠崎 惠美子 人間環境大学, 看護学部, 教授 (50434577)
坂 亮輔 人間環境大学, 看護学部, 講師 (70849372)
杉下 史紘 人間環境大学, 看護学部, 助教 (80895558)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 臨床判断 / 気づき / VR教材 / 看護基礎教育 / シミュレーション教育 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、臨床判断における患者の初期異変に対する「気づき」のトレーニング用スマートフォンVR教材を開発することで、看護学生の臨床判断能力の向上を目指すことである。この目的のために①~③の目標を設定している。 ①:看護学生を対象とした国内外の臨床判断教育の実態調査 ②:臨床看護師の臨床判断場面(朝の検温時)における患者の異変や違和感への気づきに関するインタビューにより質的分析し、看護基礎教育において必要な臨床判断モデルに関連した「気づき」を抽出③:看護学生の臨床判断を行うための基礎的能力の向上を目指したVR教材の開発と教育プログラムの構築 2023年度時点において①については実施済みであり、国内外における臨床判断教育については実際の医療現場を再現したシミュレーション教育が有効であるという示唆を得られた。また、デバイスの検討については学生個人が所有しているスマートフォン端末を使用する予定としているが、一部のOSにてVR動画の簡易視聴に使用できるツールのサービスが終了していることから、他の方法についても検討中である。 ②についての臨床看護師の気づきの抽出については現在研究計画書を作成中であり、2024年度中には着手予定となっている。 ②にて臨床看護師の患者の異変場面での気づきの抽出後に、臨床場面を再現したシミュレーション教育のためのスマートフォンVR教材を作成し、看護学部4年生を対象とした教育プログラムを設計する予定となっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定では2023年度中から目標②の臨床看護師のインタビューによる質的分析において臨床判断データを抽出する段階としていたが、研究計画の進捗にやや遅れが生じており、2024年度中着手予定となっている。 また教材開発に適したデバイスについても現在検討中であることから、当初の予定より計画の修正が必要となっている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度中には臨床看護師のインタビューを実施し、急変への気づきの抽出を実施し、VR動画教材を作成するためのシナリオや場面設定などを検討していく予定である。 また、学生所有のスマートフォンもしくは貸出にて使用できるデバイスの準備にて最適な教材作成と教育プログラム作成に進むこととする。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初2023年度中に実施予定であった臨床看護師へのインタビューと質的分析のために計上していた金額が進捗状況に遅れが生じたため、未使用となっている。 残金については2024年度に繰り越し、使用予定である。
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