研究課題/領域番号 |
23K09967
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
牧野 晃子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (40791489)
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研究分担者 |
木村 理加 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (10907679)
吉田 俊子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60325933)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 集中治療後症候群 / PICS / 心臓手術 / 患者報告アウトカム / セルフアセスメント |
研究実績の概要 |
集中治療を受けた患者(ICUサバイバー)とその家族や介護者の社会復帰において、メンタルヘルスの改善は、重症病態から回復するための重要な鍵である。近年、集中治療後症候群に関する研究の発展しつつあり、身体的な回復だけではなく心理社会的な苦痛緩和を含めた包括的かつ継続的な支援の検討が進められてきた。しかし、これまで開発された尺度は、医療者側からのみの一方的な評価指標であり、患者にとって満たされないケアニーズがあることがわかっている。患者の苦痛は主観的であり、患者自身が評価し、医療者と共有する必要がある。 本研究は患者報告型アウトカムを用いたアセスメントツールを開発することを目的とする。2023年度は既に行った文献検討により、明らかとなった心臓手術後の移行ケアの要素(セルフケア/セルフマネジメント、身体的移行、心理的移行、社会的移行)とインタビュー調査により示された集中治療後の患者の退院後の苦痛とケアニーズを基に5つのテーマと11のカテゴリー、56の項目で構成されるアセスメントツール原案の作成を行った。その後、心臓血管外科領域における退院後の患者ケアの経験がある専門家7名により、内容妥当性評価、および自由回答による意見収集を行い、項目を洗練し、バイロット版アセスメントツールを作成した。次年度は、作成したパイロット版アセスメントツールの対象者である患者意見を収集し、アセスメントツールの完成と内容妥当性・信頼性評価を行い完成を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は初年度であり、計画当初の予定とおり、アセスメントツールパイロット版の作成を完了している。
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今後の研究の推進方策 |
患者報告アウトカムを活用した指標の開発過程においては、医療従事者からの意見だけでなく、対象となる患者の参加が必須である。そのため、2024年度は作成したアセスメントツールについて患者意見を反映させたアセスメントツールに修正する。さらに、患者を対象とした妥当性・信頼性の検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の計画では医療者5名からのインタビュー調査により内的妥当性を検討する予定としていたが、専門家によるコンセンサスを得るための検討では、日程調整に難航する懸念があった。そのため、インタビューによる直接の回答ではなく、CVIの検出を行うこととしたため、謝金額が増加することとなった。
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