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2023 年度 実施状況報告書

婦人科がん治療後の既存QOL評価の妥当性検証と疾患特異的QOL評価の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23K09974
研究機関産業医科大学

研究代表者

栗田 智子  産業医科大学, 医学部, 准教授 (30519864)

研究分担者 金城 泰幸  産業医科大学, 医学部, 助教 (20772312)
藤野 善久  産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (80352326)
立石 清一郎  産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (80570861)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
キーワードQOL / 婦人科がん / 復職
研究実績の概要

本研究での具体的な目標は以下の2点である。
① 婦人科がん患者の現行QOL評価の妥当性検証
② 本邦婦人科がん患者に対する疾患特異的QOL評価の確立
初年度は、まず研究計画を実施する体制の具体的な構築、遂行手順を各部署と話し合い手続きを行った。最初に婦人科がん患者の現行QOL評価(EORTC QLQやFACT)を行うため、癌腫(子宮頸癌・子宮体癌・卵巣癌)ごとのQOL評価基準を設定した。婦人科癌専門医で構成された会議で、海外と本邦で異なる治療内容を確認し、QOL評価基準は設定している。次に測定するQOL評価項目・がん治療情報・就労状況を把握するため、アンケートテンプレートをそれぞれの癌腫ごとに作成した。
アンケート収集を行う部署(婦人科外来・病棟)で医療スタッフへの研究概要の説明会を行い、収集方法を決定した。さらに就労状況の正確な把握・就労支援を行うため、両立支援科での外来フォローも同時に行うこととし、患者紹介手順を決定した。
準備が整った後、実臨床現場で患者へのアンケート調査・データの集積を開始している。開始後1ヶ月時点で一度各部署とミーティングを行い、問題点や改善内容を洗い出し、変更内容の調節を行っている。回収したデータは、統計解析を依頼する環境疫学教室へプレデータを送り、解析する際に問題点となりそうな内容を細かく修正している。研究目標に対する具体的な実施体制を構築し、実働を開始、生じた問題点に対する対応策を話し合う体制も構築できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実施する具体的な研究計画を決定し、各部署への説明も終了し研究体制の構築ができた。付帯的に研究始動している。細かな内容の再検討や調節は適時行っているが、学内に全て研究協力機関があるため、連絡も密に出来ている。年度変更に伴い、医療スタッフへの研究案内を再度計画している。

今後の研究の推進方策

アンケートデータ数がある程度(例:約100例)回収できた時点で、現行QOL評価内容と家庭生活や就労状況等の相関を分析する予定。患者の漏れなくアンケートを回収するスタッフ雇用し順調にデータ蓄積しており、今後も継続する。
年度変更に伴い、医療スタッフへの研究概要説明を再度計画している。解析部門とも定期的ミーティングを開催して、その都度問題点の検討していく。

次年度使用額が生じた理由

計画の時点では研究補助員を採用せず、研究者のみで施行していた。次年度は、患者から実際のアンケートを回収しデータ入力業務が必要となるため、人件費が増加する予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 婦人科がん治療と経済毒性2024

    • 著者名/発表者名
      栗田智子
    • 学会等名
      Gynecology Web in Kyushu

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公開日: 2024-12-25  

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