• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

慢性疼痛看護の構築に向けてー痛み日誌を用いた遠隔型看護介入の効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 23K09975
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

研究代表者

大村 千晶 (安藤千晶)  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60645919)

研究分担者 木村 慎二  新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (40361901)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード遠隔看護 / 慢性疼痛 / セルフモニタリング
研究実績の概要

本研究は認知行動療法を基盤として既に開発された痛み日誌を用いて、看護師による遠
隔医療システムを介したアプローチにより患者のQOLを維持できるかを明らかにすることを目的としている。
今年度看護師が同日誌を導入する際の障壁把握のための質的研究を行う準備として、まず研究代表者自らが、本研究で用いる「いきいきリハビリノート(以下リハノートと省略)」に対する理解を深めることから研究を開始した。既にリハノートを導入し、現在維持期にある慢性疼痛患者へに対し看護師による支援を行い、事例としてまとめ学会発表(第16回日本運動器疼痛学会学術集会)を行った。
その結果、e-healthを実施する前に【対象者の人となりや現在までの経過】、【急性増悪時のパターン】を理解した上でテレナーシングを行うこと、また【開始前に対象者との信頼関係を築く】といった配慮が必要であることが示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定では昨年度に慢性疼痛看護の経験が2年以上ある看護師10名程度を対象にリハノートの試用を依頼した後、グループインタビューを行い、看護師のアプリ使用に対する障壁把握を行うことを目的とした質的研究を実施する予定であった。しかし研究代表者自らリハノートへの理解を深める必要があったことから、前年度は3事例について看護介入を行い、事例として検討する形となった。現在は当初予定していた内容について研究倫理委員会に提出している状況であり、かつデータ収集施設について開拓を行っている。

今後の研究の推進方策

今年度は「慢性疼痛患者のセルフモニタリングを促す遠隔型看護介入における障壁の明確化と有用性に関する予備的研究」として、①慢性疼痛患者のセルフモニタリングを促す遠隔型看護の導入における障壁の把握、②看護師への教育内容の洗練、③患者と看護師にとって実現可能性と受容性を評価することを目的とする。

次年度使用額が生じた理由

分担者分で12,119円次年度使用額が生じた

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 特集 看護師の慢性疼痛患者への対応 集学的痛みセンターにおける看護業務の意義と今後の展望2023

    • 著者名/発表者名
      安藤千晶
    • 雑誌名

      ペインクリニック

      巻: 44(11) ページ: 1017-1023

  • [雑誌論文] 認知症高齢者の疼痛マネジメント 認知症高齢者の苦痛・苦悩を軽減する 痛みのアセスメントと支援のポイント2023

    • 著者名/発表者名
      安藤千晶
    • 雑誌名

      コミュニティケア

      巻: 25(8) ページ: 50-57

  • [雑誌論文] Psychometric evaluation of the Indonesian version of the Person-centered Care Assessment Tool.2023

    • 著者名/発表者名
      Woro Mustika Weni, Megumi Shimizu, Chiaki Ando-Ohmura, Yuki Ohashi, David Edvardsson, Annica Backman, Rebecca Baxter, Noortje Kloos, Akiko Ozaki.
    • 雑誌名

      Int J Older People Nurs

      巻: 16e ページ: 12565

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] 骨粗鬆症検診受診に関連する要因の探索:お達者研究2024

    • 著者名/発表者名
      安藤 千晶, 大田 崇央、畑中 翔、笹井 浩行
    • 学会等名
      日本健康支援学会
  • [学会発表] 維持期の慢性疼痛患者に対するスマートフォン版いきいきリハビリノートを用いたテレナーシングの経験2023

    • 著者名/発表者名
      安藤 千晶, 木村 慎二, 近藤 悦子, 大鶴 直史
    • 学会等名
      日本運動器疼痛学会
  • [学会発表] 10 分バウト要件の排除が IPAQ で調査した身体活動ガイドライン充足に及ぼす影響:高齢者コホートにおける埋め込み型ランダム化比較試験2023

    • 著者名/発表者名
      笹井浩行, 大須賀洋祐, 畑中翔, 志田隆史, 大田崇央, 安藤千晶, 志村広子, 出口直樹, 大丸香, 小島成実
    • 学会等名
      日本運動疫学会学術総会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi