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2023 年度 実施状況報告書

精神疾患をもつ親への応援型ショートケア開設に向けた応援の実践知の創出に関わる研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K09982
研究機関札幌医科大学

研究代表者

澤田 いずみ  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (50285011)

研究分担者 小川 賢一  札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (10912511)
原田 由香  札幌保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00464694)
石川 幸代  西武文理大学, 看護学部, 教授 (30449988)
道信 良子  福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (70336410)
原田 瞳  西武文理大学, 看護学部, 講師 (90720847)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
キーワード応援 / 精神障害をもつ親 / 実践知 / ネットワーク支援 / 協同創造
研究実績の概要

今年度は、研究全体の計画を確定し、倫理審査申請を行うこと、精神疾患をもつ親の支援・応援への看護職の認識・実践について質問紙調査を実施することであった。その実施にあたり、質問紙作成のための予備調査として、先行研究で実施した応援概念モデルに関わる講習会、ならびに、精神科デイケアでの子育てセミナーの評価を行い、応援概念の妥当性を検討した。
1.応援講習会の評価
精神疾患を持つ親の支援に関わる関係者を対象とした応援の概念モデルについての講習会で得られた認識調査の結果から、応援概念の妥当性について分析した。講習会は、浦河町の子育て支援関係者、精神看護専門看護師、精神障害者家族会会員を対象に行い、応援概念の支援との相違性、定義の妥当性、応援概念の有用性について自記式質問紙にて尋ねた。筆者らの示した定義の妥当性は6~8割の回答者から支持された。有用性として提示した当事主体、個別性の強調、仲間が増える、自分らしさを大切にできる、新たな関係が促進されるについては、8から9割の回答者から指示され、応援の概念は概ね妥当であると考えられた。一方で自由記載には、支援者本位となる可能性、応援まで至れない場合があることが指摘され、応援が応援として成り立つためには、当事者の主体性の発動が求められ、対話が不可欠であることが示された。
2.デイケアにおける子育てセミナーの評価
先行研究で応援概念の実装として試行的に実践した精神科デイケアの応援子育てセミナーについて、その成果をまとめ、国際学会にて報告した。親のみでなく、デイケアメンバーを対象としたセミナーは、親を含む参加者の子育てにおける気づきと取り組み意欲を高めたことが示された。共感性を広め仲間を増やすという応援概念の実装レベルでの有効性が示唆されたと考えられた。これらの成果をもとに、質問紙を完成させ、調査を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

質問紙調査のおいて、応援概念にかかわる認識を問う質問の設定のため、妥当性の検証に時間を要したため。

今後の研究の推進方策

応援概念の妥当性に関わるこれまでの調査結果の分析を終えることができ、質問内容を精査している段階である。質問紙はほぼ完成しており、倫理審査終了後、調査を実施する。令和6年度は並行して、面接調査を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

質問紙調査の実施が遅れたため、質問紙作成のための印刷費・通信費・謝礼等が支出されなかったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] A Seminar at a Mental Health Clinic on Child “Tantrums” for a Parent with Schizophrenia‐Using the Triple P Tip Sheet2024

    • 著者名/発表者名
      Kenichi Ogawa, Izumi Sawada, Yukiyo Ishikawa, Hitomi Harada, Yuka Harada
    • 学会等名
      The 27th East Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS 2024),Hongkong

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公開日: 2024-12-25  

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