研究課題/領域番号 |
23K10004
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
片岡 三佳 三重大学, 医学系研究科, 教授 (30279997)
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研究分担者 |
田村 裕子 三重大学, 医学系研究科, 助教 (30746722)
桐山 啓一郎 名古屋市立大学, 看護学研究科, 准教授 (40790960)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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キーワード | 精神科訪問看護 / ICT |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、地域で生活をする精神障害者自身の薬物療法以外の自己治癒法(Personal Medicine)の促進に向けて、ウエアラブルデバイスの「睡眠」「活動」「ストレス」機能を中心に活用した新たな精神科訪問看護モデルの構築である。具体的には、①精神科訪問看護におけるICT利活用状況の明確化、②地域で生活をする精神障害者のICTリテラシーの把握、③看護師のウエアラブルデバイス装着による精神科訪問看護プログラムの検討、④ウエアラブルデバイスを活用した精神科訪問看護の試行と評価・改良である。 2023年度は、精神科訪問看護におけるICT利活用状況の明確化である。2023年に発表したA県下の精神科訪問看護を標榜している事業所の管理者(看護師)を対象に、Google Forms による無記名の質問紙調査を行った。その結果、ICTを活用していると回答した者は76.2%で、その内容は訪問看護記録、スタッフとの連絡が最も多かった。 現在利用しているICTサービスのメリットがあると回答した者は93.3%で、業務の効率化、スタッフ間のコミュニケーションの円滑化であった。 精神科訪問看護においてICTの活用が広がりつつあることが示唆されたことより、対象エリアの拡大に向けて、準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
A県下の精神科訪問看護を標榜している事業所の管理者(看護師)を対象にした調査結果を発展させて、対象エリアの特徴を反映した調査内容に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
ICT活用は地域特性もあると推察されることから、2023年に実施・発表したA県下での結果をもとに、さらに調査内容および施設を再検討し、対象エリアを拡大した調査を遂行する。 それとともに、地域で生活をする精神障害者自身のICTリテラシーの把握に向けた調査を行うために、対象者の再考、調査内容の精選、準備を行い、実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
文献検討、調査内容に想定以上の時間を要し、残金が生じた。 (使用計画)現地での調査および成果発表に使用する予定である。
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