研究課題/領域番号 |
23K10024
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研究機関 | 日本赤十字九州国際看護大学 |
研究代表者 |
福島 綾子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 講師 (80589797)
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研究分担者 |
櫻本 秀明 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (20755590)
大山 祐介 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (40789567)
吉原 駿 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 助教 (50880803)
鴨川 めぐみ 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 助教 (70909556)
加藤 茜 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (90883215) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 救急看護 / エンド・オブ・ライフ / 終末期ケア / コンピテンシー |
研究実績の概要 |
救急初療室での終末期ケアにかかわる看護師のコンピテンシーを明らかにすることを目的に研究に取り組んできる。この取り組みの第一弾として、救急初療室で亡くなった患者およびその家族に対して実施されている終末期ケアの実態を明らかにするために、救急初療室で亡くなった患者とその家族への質の高い終末期ケアをデザインするために、現在までにわかっている患者の特性、医療システム、医療提供者に関するエビデンスを系統的に整理することを目的としたスコーピングレビューを実施している。具体的には以下の5つのトピックスを上げ、データを整理することで、救急初療室における終末期ケアの要素を抽出することを目指している。 1)救急初療室で亡くなった患者や家族の特徴はどのようなものか、2)救急初療室で亡くなった患者や家族に対して実践される終末期ケアの構成要素と機能は何か、3)救急初療室において、患者とその家族に対して終末期医療はどのようなタイミングで提供されるか(遺族へのフォローアップも含む)、4)患者に終末期ケアを提供するのは誰か、5)救急初療室での終末期ケアの質を評価するための指標は何か 現在、対象となった文献からデータを抽出し、統合する作業を進めている段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
スコーピングレビューを行うにあたり、各国の保健医療制度を調べた。日本における「初療室」にあたる英語表記がないこと、各国の救急医療制度や救急医療の担う役割の違いもあり、データをまとめる作業に時間をようしている。
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今後の研究の推進方策 |
スコーピングレビューで明らかになった結果を活用し、救急初療室における終末期ケアの構成要素について抽出を行う。今後は抽出された構成要素に対してハイパフォーマーからの意見を受けながら、日本の実状に即した内容となっているか検証を行うことを予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度は救急初期治療室での終末期ケアに関わる看護師のコンピテンシーを抽出することを目的としていたため、必要な文献収集や分担者との打ち合わせのための旅費等のみの支出となった。また、研究の進捗が遅れているため、論文投稿のための支出を次年度に繰り越すこととした。 2024年度は抽出されたコンピテンシーが日本の救急初療の実状にあった内容かどうか、ハイパフォーマーに対してヒアリングを行い、調査を進めていく予定としている。そのため、ハイパフォーマーに対する謝礼等に使用する予定である。
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