研究課題/領域番号 |
23K10026
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
茂田 玲子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 国立看護大学校 助教 (30870323)
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研究分担者 |
井上 智子 国際医療福祉大学, 大学院, 教授 (20151615)
矢富 有見子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 教授 (40361711)
田村 里佳 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 助教 (20907076)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 持続的腎代替療法 / CRRT / クリティカルケア / ICU |
研究実績の概要 |
持続的腎代替療法(continuous renal replacement therapy ;CRRT)は、急性血液浄化療法の中でも、病態が重篤かつ不安定な患者に対して24時間持続的に行われる治療であり、クリティカルケア領域で実施される。近年では、COVID-19の治療でECUMOと併用されるなどさらに注目されている。しかし、対象が重症者であり様々な薬剤投与や医療機器装着等を必要とするため、患者の心身の負担は大きく、看護としては高度な知識や観察・ケア力が求められ、携わるうえで難しさがあるため臨床での継続教育は不可欠である。 2023年度は、CRRTを受ける患者に対する看護に関する文献検討を実施した。国内文献においては研究とされるものは少なく、CRRTに関する看護はその内容や方法が各施設にゆだねられており、統一された看護ケアガイドラインがない現状が浮き彫りになった。海外文献ではCRRTの看護に関する解説や、高忠実度シミュレーションプログラムの開発、早期リハビリテーションを鑑みた取り組みなどの文献があったが、CRRTの看護としては発展途上といえる。ここから、CRRTの看護に関する現状と今後の課題をさらに明確にしていき、研究を発展させる必要がある。スコーピングレビューとして、投稿準備を進めている。 今年度は、CRRTを受ける患者に対する看護がどのように実践されているのかを明らかにするために看護師にインタビュー調査を行い、CRRTに関する看護に必要とされる技術や能力を明らかにする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
CRRTに関する看護研究の現状と今後の課題を明らかにするために、スコーピングレビューを行っている。 これをもとに、CRRTを受ける患者に対する看護実践や必要とされる能力について調査を行うために倫理審査の準備を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
CRRTに関する看護研究の現状と今後の課題についてのスコーピングレビューの投稿後、CRRTに携わるクリティカルケア看護師を対象としたインタビュー調査を行い、CRRTに関する看護実践や必要な能力について明らかにする。その結果から、看護実践モデル案を作成し、モデルが有効であるかを検証していく予定である。その後、モデルの活用方法、教育への生かし方を検討していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度は、文献検討等が主となり、インタビュー等の研究が計画段階であったため、謝金や人件費等の支出がなかった。次年度研究を進めるにあたり、使用していく予定である。
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