研究課題/領域番号 |
23K10040
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研究機関 | 香川県立保健医療大学 |
研究代表者 |
岩本 真紀 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (80314920)
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研究分担者 |
藤田 佐和 高知県立大学, 看護学部, 教授 (80199322)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | がんサバイバー / ストレングス / がん薬物療法 / 看護介入モデル |
研究実績の概要 |
本研究は、外来がん薬物療法を受けるがんサバイバーのストレングス看護介入モデルを開発し、その効果を検証することを目的としている。ストレングス看護介入モデルは、ストレングスを引き出し、がんサバイバーがストレングスを発揮して、人生を自分らしく生きることにつながり、がんサバイバーの生き方を支援する新たな看護介入モデルである。 初年度である2023年度は、Rappらによるストレングスモデル、Fastらによる高齢者・ストレングスモデルを参考に、がんサバイバーのストレングスに関する先行研究の結果から、がんサバイバーに対するストレングス看護介入モデルのガイドライン案を作成した。ガイドライン案は、ストレングス看護介入モデルの背景、目的、原則を含む、基本的な考え方を示すものである。さらに、看護介入ツールとして、ストレングスを引き出すためのアセスメントツール、ストレングスの発揮を促すための活用ツール、ストレングスを評価するための評価ツールの開発に取り組んでいる。アセスメントツールは、ストレングスの概念分析で導き出した5つの構成要素(「方向性」「強み」「エネルギー」「結びつき」「拡張」)を基盤にしており、がんサバイバーのストレングスを引き出すためのツールである。活用ツールは、アセスメントツールにより引き出されたストレングスを使って、どのようにがんサバイバーが過ごしていくか、またどのように支援していくかを明確にするツールである。評価ツールは、先行研究により開発した尺度を基盤に作成する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
評価ツールの開発ために必要な尺度開発の先行研究が遅れていることから、看護介入ツールの開発が遅れている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
尺度の開発は進めている状況である。協力を依頼しているがん看護専門看護師や認定看護師との意見交換を定期的に行い、看護介入モデル案の作成を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
ストレングス看護介入モデル案の開発が遅れているため、2023年度に実施予定であった外来化学療法室看護師に対するモデル案についてのグループインタビューまで実施できなかった。2024年度には、看護介入モデル案を開発し、使用者としての視点から妥当性や活用性についての調査を行う予定であり、そのための費用が必要である。
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