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2023 年度 実施状況報告書

性的少数者に対する周産期看護実践に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K10056
研究機関鹿児島国際大学

研究代表者

佐々木 くみ子  鹿児島国際大学, 看護学部, 教授 (00284919)

研究分担者 鈴木 康江  鳥取大学, 医学部, 教授 (10346348)
服部 多恵  鳥取大学, 医学部, 助教 (10920895)
鳥越 郁代  鹿児島国際大学, 看護学部, 教授 (30217591)
西頭 知子  鹿児島国際大学, 看護学部, 講師 (90445049)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
キーワード性的少数者 / 妊娠 / 周産期 / 看護実践
研究実績の概要

今後、日本でも性的少数者の妊娠・出産が増加することが予測される。セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス・ライツはすべての人々に等しく保障されるべきであり、性的少数者に対する周産期看護においても質の高い看護実践が求められる。しかし、国内外の先行研究から、周産期医療において性的少数者が医療職者の偏見や理解不足、ジェンダー化された周産期看護環境におかれ孤独感や不快を経験していることや、日本の看護職が性的少数者に関する知識や関心が乏しいことが報告されていた。そこで本研究は、日本における①「性的少数者の周産期看護の実践経験を持つ看護職の体験を明らかにする」こと、②「性的少数者に対する周産期看護実践の実態を明らかにする」ことを研究目的した。2023年度は、①性的少数者の周産期看護の実践経験を持つ看護職の体験を明らかにすることについて、研究会議を開催し、研究計画立案に向けた準備を行った。研究会議において、性的少数者に対する周産期看護の実践経験を持つ看護職の体験を明らかにすることに先立ち、全国の分娩取扱施設に対し性的少数者の周産期看護実践状況について量的調査を実施することが提案され、これについて検討した。日本の分娩取扱施設での性的少数者の周産期看護実践経験の状況は明らかにされていないため、この研究により得られるデータは貴重な資料となる。また、②性的少数者に対する周産期看護実践の実態を明らかにする研究に向けた準備として、トランスジェンダー男性とレズビアンの周産期看護実践に関する文献検討を開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初計画では、2023年度は、①「性的少数者の周産期看護の実践経験を持つ看護職の体験を明らかにする」研究を実施する予定であった。しかし、研究会議において、性的少数者の周産期看護の実践経験を持つ看護職の体験を明らかにする研究に先立ち、③「全国の分娩取扱施設における性的少数者の周産期看護実践経験の状況」について量的調査研究を追加実施することが提案された。研究全体の実施計画を見直し、性的少数者の周産期看護実践経験に関する全国調査に関する検討を行ったため遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

2024年度は、①「性的少数者の周産期看護の実践経験を持つ看護職の体験を明らかにする」研究に先立ち、③「全国の分娩取扱施設における性的少数者の周産期看護実践経験の状況」に関する量的調査研究を実施する。③の調査時に、性的少数者の周産期看護実践経験のある施設に対し、①「性的少数者の周産期看護の実践経験を持つ看護職の体験を明らかにする」研究のインタビュー調査の協力を依頼し、2024年度内に①および③の調査を実施する。インタビュー調査の進行が遅れる場合は、研究組織メンバー内のインタビュー担当者を増員し研究を推進する。

次年度使用額が生じた理由

当初計画では、2023年度は「性的少数者の周産期看護の実践経験を持つ看護職の体験を明らかにする」ためにインタビュー調査研究を実施する予定であった。しかし、この研究に先立ち「全国の分娩取扱施設における性的少数者の周産期看護実践経験の状況」について量的調査研究を追加実施することとなったため、研究全体の実施計画を見直したことにより、インタビュー調査に掛かる旅費の執行がなく、次年度使用額が発生した。2024年度にインタビュー調査を実施し、2023年度に計上した旅費の予算を執行する。

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公開日: 2024-12-25  

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