研究課題/領域番号 |
23K10073
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
鎌田 佳奈美 摂南大学, 看護学部, 教授 (30252703)
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研究分担者 |
辻 佐恵子 北里大学, 看護学部, 講師 (70422889)
池田 友美 摂南大学, 看護学部, 教授 (70434959)
井田 歩美 摂南大学, 看護学部, 教授 (70549203)
亀田 直子 摂南大学, 看護学部, 講師 (70737452)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 体罰予防啓発プログラム / 青年 / ピアエデュケーション / 虐待予防 |
研究実績の概要 |
2023年度の研究目的は将来の親世代が抱く子どもや子育てに関する認識やイメージ、しつけにおける体罰容認の態度を明らかにすることである。 対象者に対し、質問紙調査を実施するため4月から8月まで研究代表者および分担者7全員で文献レビューを行ない、調査項目、ATS(Attitude Toward Spanking Questinnaire)尺度(日本語版)等を含む質問紙を作成した。尺度の開発者に許諾を得、12月に質問紙を作成した。倫理審査承認後に質問紙を用いて、調査会社を通じて、全国の18才から24才の青年401名に対し、質問紙調査を実施し回答を回収した。分析対象は401名のうち52.9%は学生で、きょうだい数は2人が38.4%と最も多かった。子どもとの「接触体験あり」群は養護性は「接触体験あり」群の方が有意に高かった。ATS得点も「接触体験あり」群が「接触体験なし」群より有意に高く、これまでの子どもとの接触体験が養護性や子どもを叩く態度に関連していることが示唆された。また、性差による差があることも明らかになった。本結果を2024年度小児関連学会で発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究会議を3回開催し、役割分担をすることで計画通り研究を遂行することができた。また、今回自大学の学生を対象とする予定であったが、倫理的な配慮を考え、調査会社に依頼することとしたため、調査期間を短縮することができた
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今後の研究の推進方策 |
・今年度は2023年度の成果をまとめ3演題を学会で発表する。また分析会議を開催し、結果の詳細な分析を全員で行なう予定である。最終的には論文化を目指す。 ・分担研究者によって、体罰禁止を早い時期から導入しているフィンランドの青年を対象とし、AST尺度を用いた調査を実施し、わが国の青年との比較を行なう予定である。両国の違いを明らかにすることで、その背景要因を明らかにし、本研究の最終目的である叩かない子育てに向けたプログラム作成につなげていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度は自大学の大学生等を対象に認識調査を計画していたが、倫理的な配慮の観点から調査会社に依頼することとした。そのため、当初予定より支出額が大きくなると考え、200000円の前倒し申請を行なった。しかし、算出していた額より安価で実施する会社に委託できたため、次年度使用額が0より大きくなった。 今年度は昨年度の調査結果を3つの学会での発表を予定しており、研究代表者および研究分担者の旅費や学会参加費を計上している。また、追加の計画として、2024年度は研究分担者がフィンランド大学の学生への調査を計画しており、そのための調査費用として使用する予定である。
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