研究課題/領域番号 |
23K10149
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研究機関 | 沖縄県立看護大学 |
研究代表者 |
新城 正紀 沖縄県立看護大学, 看護学部, 研究員 (50244314)
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研究分担者 |
井上 松代 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 准教授 (30326508)
赤嶺 伊都子 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 教授 (60316221)
田中 英夫 滋賀医科大学, 医学部, 客員教授 (60470168)
下中 壽美 (前盛壽美) 沖縄県立看護大学, 看護学部, 助教 (70405611)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 被害者発見尺度 / IPV / 被害者スクリーニング / 心理的アセスメント / DS-IPV / カットオフ値 / 尺度の実用化 / 被害者支援機関の連携 |
研究実績の概要 |
1)ホームページ「DS-IPV 素敵な関係性の構築」の作成を行った。ホームページ作成の①目的は、DS-IPVの普及と情報提供、②目標は、ホームページ訪問者にDS-IPVの情報を提供し、質問紙への回答および利用・活用を促すこととした。コンテンツの配置は、ホーム、DS-IPV、ブログ、関連記事およびお問い合わせとした。ホームページの「ホーム」には、あいさつ、DS-IPVの開発者、心理支援、よくある質問で構成した。「DS-IPV」は、DVの現状、DS-IPV開発の背景、DS-IPVの内容、DS-IPVの利活用、DS-IPV(IPVスクリーニング)で構成した。ブログは、新着情報および投稿一覧で構成した。「関連記事」は、配偶者・パートナーからの暴力(DV)・児童虐待の相談について(相談機関)の情報提供とした。「お問い合わせ」は、利用者が「お問い合わせホーム」を用いて、DS-IPVの利用、利用後の感想、DV相談、同意事項(プライバシーポリシー)等について記入し、ホームページ管理者(研究代表者メールアドレス)に送信する。 2)研究代表者が勤務するクリニック(心療内科)の日常診療にDS-IPVの導入、活用を図った。研究代表者は、2023年度に100人の患者(クライエント)の心理カウンセリングを行った。このうち、19人にDS-IPVを実施し、18人の合計得点は、暫定カットオフ値:28点以上あり、親密なパートナーからの暴力(IPV)を受けていると判断した。カットオフ値未満の1人の合計得点は24点であったが、クライエントはパートナーとの関係に悩んでいた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の計画は、ホームページの作成であったが、研究代表者が勤務するクリニック(心療内科)の日常診療にDS-IPVを導入、活用し、クライエントからの情報を入手できた。
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今後の研究の推進方策 |
1)2023年度にDS-IPVを用いて入手できたクライエントの情報の解析および公表(学会発表および学術論文等)を行う。 2)2023年度に作成したホームページの改変を行う。コンテンツの配置は、ホーム(ウエルカムメッセージ、主要なコンテンツへリンク)、DS-IPVとは(尺度の説明、開発背景、目的)、使用方法(DS-IPV質問紙の使い方、サンプルケーススタディ)、研究とデータ(最新の研究成果、統計データ、関連論文)、リソースとサポート(支援団体のリンク、相談窓口、ガイドライン)、最新ニュース、イベント情報、ブログ記事)、お問い合わせ(お問い合わせホーム、連絡先情報)、質問紙ダウンロード(日本語版、英語版の質問紙ダウンロードリンク)、質問項目フォーム(ユーザーが質問紙に回答するフォーム)で構成する。 3)DS-IPVのカットオフ値に関する論文を学術雑誌に投稿する。 4)DS-IPVの普及活動を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度は、研究代表者の研究機関の変更により、研究業務および活動が停滞した。特に、研究分担者との研究調整や学会参加による発表および情報収集などの活動が進まなかった。
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