研究課題/領域番号 |
23K10158
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
須永 康代 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (00444935)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 産後女性 / 腹筋群 / 腹直筋離開 / 超音波エラストグラフィ |
研究実績の概要 |
2023年度は,主にコントロール群として未経産女性を対象として,超音波画像診断装置を用いた腹筋群の画像解析および三次元動作解析装置を用いた動作の計測・解析を行い基礎データを得ることを計画していた.また,産後女性においても準備が整った段階でリクルートを開始し,同様の計測を進める予定であったが,所属機関において当該研究で使用予定であった超音波画像診断装置の更新が生じたため,機器の検討および選定を中心に行った.選定においては,広く研究で使用されており,組織の硬度を定量的に測定可能なシェアウェーブエラストグラフィ機能を有した超音波画像診断装置を検討し,選定・導入に至った.当該機器の使用により,より信頼性の高い計測・解析およびデータの提示が可能となった. さらに,産後女性においては,腹筋群の中でも特に腹直筋の構造的・機能的変化が著しいことを想定し,超音波画像の撮像に関して予備実験的に計測を実施した.腹直筋白線間距離が増加した産後女性では,白線部分と左右筋腹を同一画面上に捉えることが困難となる可能性が考えられ,パノラマ画像の計測および解析の方法についても検討を行った. 上記計測機器の検討・選定,研究手法の検討とあわせて,リクルートに難渋することが想定される産後の対象者の確保に関しては,近隣の医療機関内産婦人科にて産後1か月健診を受診した女性に対しリクルートを行うことですでに準備ができており,すぐに実施可能である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当該研究において使用予定であった所属機関所有の超音波画像診断装置が更新となったため,新たな機器の選定の必要があり,検討・導入に時間を要した.
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は,2023年度中に実施予定であった未経産女性に対する腹筋群の超音波エラストグラフィによる計測・解析,および三次元動作解析装置を用いた動作の解析を実施するとともに,産後女性においても同様の計測・解析を実施する予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
当該研究にて使用予定であった超音波エラストグラフィの更新に対する,新たな機器の検討・選定が生じ,導入に時間を要したため,当初予定していた計測および解析が実施困難であった.そのため,主に研究対象者に対する謝礼や,計測補助およびデータ整理等にかかる人件費等の支出が発生しなかったため,次年度使用額が生じている. 次年度使用額と翌年度分として請求した助成金をあわせて,2023年度に実施困難であった計測および解析を実施していく予定であり,対象者に対する謝礼や,人件費,計測に使用する消耗品等の購入にかかる支出として使用する計画である.
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