研究課題/領域番号 |
23K10172
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研究機関 | 鹿児島純心大学 |
研究代表者 |
福岡 美和 鹿児島純心大学, 看護栄養学部, 教授 (30754436)
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研究分担者 |
中塚 幹也 岡山大学, 保健学域, 教授 (40273990)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 小児期逆境体験 / 虐待 / 女性 / 更年期症状 |
研究実績の概要 |
日本人女性の小児期逆境体験と更年期障害の重症化の関連について未だ報告されておらず、更年期障害の重症化が見逃されていることや小児期逆境体験から発症するトラウマ症候群を踏まえての治療が進んでいないことは日本人女性の健康課題である。本研究は、「日本人女性における更年期障害の重症化予測モデル」を構築し、オーダーメイド医療を確立し、更年期障害の重症化を防ぐことを目指している。初年度は、小児期逆境体験、逆境的小児期体験、マルトリーメントの概念分析を実施し、共同研究者と共通理解を行った。年齢、就労の有無、形態、家族構成等の基本情報、健康状態、簡略更年期指数(SMI)、日本語版小児期逆境体験尺度(日本語版 ACE 質問紙)、発達性トラウマ心理尺度など、アンケートの内容について検討し、修正した。また、岡山県の医療施設や総合大学で就労している女性の健康問題、小児期逆境体験について調査した結果を分析した。約半数の女性に小児期逆境体験があり、半数以上が更年期様症状が出現し、日常生活に支障をきたしている女性も半数以上認められた。この結果をもとに国際学会や国内学会で研究発表を行い、研究成果を公表した。しかし、この調査は一部の女性のデータであり、小児期逆境体験と更年期障害が重症化するという関連性を示すには不十分である。今後は対象者を全国の女性に拡大してく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、(1)小児期逆境体験、逆境的小児期体験、マルトリーメントの概念分析 (2)質問項目の検討(3)Lancers社のクラウドソーシング・サービスを用いて40歳~60歳までの女性 2,000名を募集する(4)年齢、就労の有無、形態、家族構成等の基本情報、健康状態、簡略更年期指数(SMI)、日本語版小児期逆境体験尺度(日本語版 ACE 質問紙)と発達性トラウマ心理尺度を使用しアンケート調査(5)小児期逆境体験者および更年期症状のある女性の抽出(6)データから小児期逆境体更年期障害の重症化との関連性の明確化を予定しているが、現在は(1)小児期逆境体験、逆境的小児期体験、マルトリーメントの概念分析(2)質問項目の検討を行っている状況であり、職場環境の変化により当初の予定より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2024度は、(1)Lancers社のクラウドソーシング・サービスを用いて40歳~60歳までの女性 2,000名を募集することを予定している。研究対象の適格基準、除外基準を明確にし、Lancers社と事前打ち合わせを実施する。(2)小児期逆境体験の有無、種類、程度と更年期症状の有無、種類、程度、簡略更年期指数(SMI)、日本語版小児期逆境体験尺度(日本語版 ACE 質問紙)と発達性トラウマ心理尺度を使用しアンケート調査を実施する。(3)小児期逆境体験者および更年期症状のある女性の抽出を実施する。これらのデータから小児期逆境体験と更年期障害の重症化との関連性を明確化していく予定である。また、2024年度は、全国調査のデータをもとに小児期逆境体験と更年期症状との関連について学会発表、論文投稿を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度は研究の遅れにより、Lancers社のクラウドソーシング・サービスを利用しなかったため,使用計画に変更が生じてしまった。
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