研究課題/領域番号 |
23K10182
|
研究機関 | 群馬県立県民健康科学大学 |
研究代表者 |
行田 智子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (20212954)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
キーワード | 両親調査 / ケンプアセスメント / 親となる過程 / アセスメント / 夫婦 / 妊娠期 / 育児期 / 子育て支援 |
研究実績の概要 |
親の育児力の低下や核家族化による支援体制の低下等により、子ども虐待や育児不安などが増加している。これらの解決には妊娠期から夫婦を一組の親と考え、支援する必要がある。 本研究の目的は、各自治体(市町村)の状況に合わせた妊娠期の査定に、両親調査(ケンプ・アセスメント)の項目を加えて新たな査定方法を検討し、妊娠期にある夫婦の親となる過程における強みと弱み(課題)を客観的に評価し、支援につなげられるように、両親調査の普及と両親調査を実施・評価できる人材を養成するプログラムを考案することである。 令和5年度は妊娠期から親となる過程を査定できる「両親調査」の普及に向け、両親調査導入を希望する協力自治体(市町村)を募集し、協力の得られた自治体(市町村)と妊娠届時や妊娠期・育児期に実施する面接等を調査し、自治体と導入の仕方を検討する予定であった。実施に向け、所属の倫理審査委員会の審査を受け、承認を得た。その後、両親調査を紹介するために、科研費基盤研究C「妊娠期に親となる過程を促進する支援者の養成プログラム」(課題番号17K12298)において作成したDVD(2枚組)を県内の各市町村母子保健担当者、便宜的抽出法により関東甲信越にある子育て包括支援センターに配布し、両親調査導入を希望する研究協力自治体(市町村)の募集を開始した。DVDは両親調査基礎編と夫婦への支援方法をまとめた。1枚目は①両親調査の知識、②評価のポイント、③両親調査の面接方法例、2枚目は④夫婦への支援(夫婦の話し合い、親の関わりと脳の発達)、⑤手作りのおもちゃとその遊び方等であった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
倫理審査委員会への申請が遅くなり、年度末に両親調査の導入を希望する自治体(市町村)の募集を開始したため。
|
今後の研究の推進方策 |
協力自治体(市町村)を募集中であり、引き続き募集活動を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
所属大学の倫理審査委員会への申請が遅くなり、年度末に両親調査導入を希望する自治体(市町村)の募集を開始したため、計画が遅れている。次年度は、引き続き募集活動を行う。 協力自治体(市町村)が得られたら、両親調査の導入方法を自治体と検討し、自治体のスタッフへの両親調査の研修会を計画する。
|
備考 |
両親調査基礎編及び支援例の紹介DVD配布、研修に関するメールアドレス kosodate@gchs.ac.jp
|