研究課題/領域番号 |
23K10196
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
跡上 富美 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (20291578)
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研究分担者 |
田中 佳代 久留米大学, 医学部, 教授 (10289499)
加藤 陽子 久留米大学, 医学部, 准教授 (70421302)
中田 かおり 東邦大学, 看護学部, 講師 (80768929)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | プレコンセプションケア / 両親 / 性教育 |
研究実績の概要 |
本研究は、子に行うプレコンセプションケア教育のための両親のプレコンセプションケアに関する知識・意識・必要性の認識と課題を明らかにすることを目的としている。そのために、現状での両親の持つプレコンセプションケアに関する知識・意識・必要性の認識と実際に行おうとしたときの困難点について明らかにする質的研究と、それらをもとにした質問紙による困難感の実態を明らかにするという2段階の研究からなっている。 本年度は、両親の持つプレコンセプションケアに関する知識・意識・必要性の実際をインタビュー調査にむけ、その準備として文献検討を行い、インタビューガイドの作成を実施した。 文献検討の結果、現時点で親たちが感じている子どもに性教育を行う際に感じている困難感は、「自らの性教育経験の不足感」、「自分の性に関する考え方」、「子どもに夫婦の性を垣間見られるかもしれないという羞恥と不安」、「子どもに性教育を行うとするときに感じる自らの知識不足」、「異性の子どもに対する性教育の難しさ」などが明らかとなった。これらの結果を踏まえて、インタビューガイドの試案を作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度は、両親の持つプレコンセプションケアに関する知識・意識・必要性の実際をインタビュー調査により明らかにすることを目標としていた。 文献検討により、困難感の中には、自らの性教育経験、性に関する考え方、子どもに夫婦の性を垣間見られるかもしれないという羞恥と不安、自らの知識不足、異性の子どもに対する性教育の難しさなどが明らかとなった。これらをもとにインタビューガイドの試案を作成するまで本年度は実施した。 しかし、研究責任者の異動などがあり、研究者間での調整会議やインタビューガイドのパイロットスタディまで実施することがで見なかった。これにより、実際の面接調査までには至らなかった。今後はこれらについて研究者間で早急に調整を行い、パイロットスタディを実施し、研究者間でのインタビューガイドに関する共有を図ったうえで、実施していく必要がある。また、並行して質問紙の準備を行い、調査が行えるよう準備していく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
実際の面接調査までには至らなかった現状については、今後早期に研究者間でインタビューガイドに関する調整会議を行い、パイロットスタディを実施していく。パイロットスタディを受けて、研究者間でのインタビューガイドに関する共有を図り、面接調査を手分けして行っていく予定である。また、質的研究経験者の研究分担者を増員して、面接調査の実施をより改善していく予定である。 並行して質問紙の準備を行い、Web調査実施に向けた準備を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度においては、面接調査を実施する予定であったが、インタビューガイド作成までで終了してしまい、面接調査が実施できなかった。インタビューガイド作成に際しては、文献調査が主であったため、経費の執行を行わずに遂行することができた。また、同時に整備する予定であった備品についても整備できなかった。このため、この点について、次年度に面接調査を繰り越し実施する予定である。このため、本年度予算については次年度に繰り越し、面接調査と研究環境に必要な備品の整備に充てる必要がある。
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