研究課題/領域番号 |
23K10204
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研究機関 | 群馬県立県民健康科学大学 |
研究代表者 |
大澤 真奈美 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (50331335)
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研究分担者 |
嶋澤 順子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00331348)
田村 須賀子 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (50262514)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 統合失調症 / 精神障害 / 母親 / 育児 / 児童相談所 / 市町村 / 保健師 |
研究実績の概要 |
本研究は、統合失調症により虐待に至った母子へのケア開始から終結(再統合)に向けたケア過程を明らかにすることを目的としている。具体的には①統合失調症の母親が、養育能力低下から虐待(不適切な育児)に至った過程を調査する、②養育能力低下から虐待(不適切な育児)に至った母親及び子どもに対し、保健師(児童相談所、市町村)がケア開始からケア終結までに行ったケア内容を調査する、③母親と子どもへのケアを終結した母子の状況を調査する、④上記①~③を踏まえ母親と子の再統合を目指す看護ケアモデルを構築する、の段階を経て研究を完成する予定である。令和5年度は、上記を踏まえ、統合失調症の母親が、養育能力低下から虐待(不適切な育児)に至った経過を調査するために、虐待対応の役割を持つ児童相談所保健師と虐待予防の支援の役割を持つ市町村保健師が行う援助の実証的データを用いて探索的に明らかにするための準備をすすめた。具体的には研究者が行った先行研究の成果及び文献検討を踏まえ、児童相談所及び児童相談所の保健師に対して面接調査を実施するときの調査内容の検討及び面接ガイドの作成に取組んだ。現在作成した調査内容及び面接ガイドの完成を目指しており、次年度に倫理審査及びプレテストを予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予定では令和5年度中に倫理審査提出まで行う予定であったが、文献検討を踏まえた調査内容の決定まで進めることができなかった。令和6年度中にプレテストまで実施の予定であるため、今後予定どおりに研究が進められるように取り組んでいく。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の当初の予定では、令和5年~6年の予定で文献検討を踏まえた調査内容及び面接ガイドの作成と大学への倫理申請及びプレテストまで進める予定であった。そのため令和6年度末には当初2年間予定が終えられるように研究の速度を上げてすすめていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和5年度は面接調査のための調査項目の作成及び倫理申請及びプレテストの実施まで予定していた。しかし当初の予定まで研究が進まず令和5年度は調査項目の作成までであった。また令和5年度はノートパソコンや分担研究者との会議予定を予算に計上していたが、ノートパソコンは現在使用のものを暫定的に使用していることと会議は、別の目的で分担研究者が集合した学術集会等の機会に実施することができたため、そのための経費を使用していないため使用額の残が出ている状況である。令和6年度以降に後ろ倒しでノートパソコンの購入や会議開催を行っていく予定である。
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