研究課題/領域番号 |
23K10258
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
緒方 彩乃 (木嶋彩乃) 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (70759670)
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研究分担者 |
斎藤 美矢子 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (30864368)
大河内 彩子 (井出彩子) 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (70533074)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 児童虐待予防 / ネグレクト / 保健師 / 決断 / 尺度 |
研究実績の概要 |
児童虐待対応件数増加(その内ネグレクトの多さ)と在宅支援強化の推進の必要性が指摘されている。在宅支援を行う保健師には介入や支援の意思決定の困難さがある。支援や介入の意思決定には支援者の特性の影響があるといわれており、評価尺度が必要である。 本年度は,子どもネグレクト家庭の在宅支援においてケアマネジメントの中心を担う保健師に焦点を当て, ネグレクト支援の決断に影響を与える可能性のある支援者個人や組織の要因について客観視でき,支援の決断に向けた準備性を測ることができる尺度を開発し、その信頼性と妥当性を検討した。 母子保健・子ども家庭福祉に従事する行政保健師を対象に行った質問紙調査より得られたデータについて分析を行った。確証的因子分析による最終モデルの尺度について信頼性と妥当性が確認された。【保健師個人の価値観・態度】【保健師個人のスキル】【職場内に対する認識・関係性】【関係機関に対する認識・関係性】の4因子15項目から成る「保健師による子どもネグレクト支援の決断のための個人・組織準備性評価尺度の開発」が作成された。 検討段階の内容については学会発表を行った。得られた結果について論文執筆、投稿し年度内にアクセプトを得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度はデータの分析による尺度の開発、論文執筆・アクセプトまで進めることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
ネグレクト支援の決断に影響を与える可能性のある支援者個人や組織の要因について客観視でき,支援の決断に向けた準備性を測ることができる尺度を開発したため、次段階としてこの準備性に影響を与える要因について分析を行う。その後論文の執筆、投稿を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
年度途中より研究代表者が産休・育休に入ったため研究を中断する必要があったため次年度使用額が生じた。次年度では英文誌への投稿なども考えているため英文校正や投稿費用に使用する予定である。
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