研究課題/領域番号 |
23K10286
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
山口 智也 浜松医科大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (50962560)
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研究分担者 |
矢部 広樹 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 准教授 (40780664)
平野 裕真 浜松医科大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (70834513)
山内 克哉 浜松医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (40377750)
藤倉 知行 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (00444349)
大橋 温 浜松医科大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (50397387)
安田 日出夫 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (60432209)
加藤 明彦 浜松医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (60324357)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 透析導入患者 / 身体機能 / 有害事象 / 腎臓リハビリテーション |
研究実績の概要 |
本邦の透析治療の生命予後の成績は、他国と比較して良好であるが、本邦の透析導入後早期の死亡率に関しては諸外国と同様に高い。そのため、透析導入早期の有害事象のリスク因子を同定し、有効な介入方法を検討することは、透析医療における喫緊の課題である。透析導入後の早期有害事象のリスク因子には、年齢、心疾患・脳血管疾患の既往歴、アルブミン値等が報告されているが、これらのリスク因子は改善し得る可能性が低く、薬物療法を中心とした従来の治療が踏襲される。そこで、本研究では、透析導入患者の早期有害事象のリスク因子を身体機能に着目し、その関連を明らかにし、透析導入患者の腎臓リハビリテーションの効果を検証することとした。検討課題1は2022年度に倫理委員会にて承認を得たのち測定を開始した。評価は透析導入時の入院中に理学療法士が透析導入後の非透析日に実施している。65歳以上の高齢透析導入患者は現在60名を対象に評価を実施し、その後の定期的なフォローと共に、有害事象の観察を継続中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
透析導入患者の患者数が前年度と同程度であったが,除外基準に該当する患者が多くみられた。同意が得られた対象患者においても,透析開始による時間的制約等により,外来通院が困難となり,研究の続行を断念する状況があり,研究遂行するための対象の募集に難渋している。
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今後の研究の推進方策 |
本研究では、引き続き、透析導入患者の導入時のベースライン測定から前向きに有害事象を追っていき、有害事象に関連する要因を患者背景、併存疾患、栄養状態に身体機能を含めて調査していく。その後、透析導入患者に対して、前向き介入研究を行っていき、リハビリテーション効果の検証をしていく。今後得られた結果に関しては、日本透析医学会、腎臓リハビリテーション学会などの学術集会での発表および、原著論文への投稿を行っていく
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次年度使用額が生じた理由 |
国際学会への演題登録・国際誌への論文投稿を当該年度に行わず、次年度に変更したため次年度使用額が生じた
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