研究課題/領域番号 |
23K10301
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
白谷 佳恵 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40724943)
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研究分担者 |
嶋澤 順子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00331348)
水谷 真由美 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (10756729)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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キーワード | smoking cessation / peer group / mutual interaction / smoking relaps / ICT based program |
研究実績の概要 |
本研究では、習慣的喫煙者及び近親者を対象とし、断煙継続に向けたピア相互作用を活用したICTを用いた遠隔グループプログラムの開発と検証を目的とし、本年度は研究概要及びこれまでの研究成果のホームページ開設、心理評価指標(案)の作成にむけた文献検討、習慣的喫煙者へのインタビュー調査、禁煙試行経験のある喫煙者へのアンケートによる実態調査の計画であった。 習慣的喫煙者へのインタビュー調査では16人から語りを得て、喫煙の経験として【Expand one's world】【Unconscious attachment】【Attempts and failures】【Lose oneself】を、喫煙経験を踏まえた卒煙に向けたニーズとして【Empowerment from experts】【Peer interaction】【Social commitment】【Recovery of confidence】を記述した。 禁煙試行経験のある喫煙者へのアンケートは332人へ無記名自己回答により実施し、6か月以上の断煙の成否に関連する要因を検討した。断煙の成否には、ニコチンへの身体的依存、受動喫煙環境、周囲及び友人との関係性、喫煙行動の心理的依存等が関連していた。 心理評価指標(案)の作成にむけた文献検討は、上記の定性ならびに定量調査結果も踏まえ、30項目の「習慣的喫煙者における断煙にむけたニーズ評価尺度」原案を試作した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ホームページの掲載内容が十分定まらず開設が進まなかった。
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今後の研究の推進方策 |
ホームページ開設のための業者選定、掲載内容の骨子、各ページの内容を確定し、ホームページを開設する。そのうえで介入研究の参加者を募集する方策である。現在進行中のニーズベースで募集したグループについて、対象特性別を考慮して大々的に募集し、活動を拡大し介入研究の方向性を見定める。 同時に、「習慣的喫煙者における断煙にむけたニーズ評価尺度」の開発のための調査を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
ホームページの開設が滞り、当該予算の執行が進まなかった。ホームページ開設に向けて緻密な計画を検討し、次年度使用額を充当する。
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