研究課題/領域番号 |
23K10353
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
平野 優子 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 助教 (70459246)
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研究分担者 |
秋山 美紀 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (10434432)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 侵襲的人工呼吸器 / ALS / 患者 / 家族 / ライフ経験 / レジリエンス |
研究実績の概要 |
本研究は、患者と家族を一つの単位として同時に対象にして、ライフ・ライン・メソッドを用いて、患者が発症して以降のそれぞれの長期的視座でのライフ経験とレジリエンス促進要因を明らかにすることによって、対象理解とより良く生きる営みの支援策を検討していくことを目的としている。 初年度はまず、本研究テーマに関連する国内外の情報の収集や学術文献を検索した。「人生を脅かす疾患や障害と生きる人々の時間軸を含むライフ経験とレジリエンスとの関連に関する文献検討」をタイトルとする総説論文を学術雑誌に投稿して掲載に至った。それらの結果をもとに、インタビュー調査とアンケート調査の具体的項目の検討を行った。研究計画や具体的な進め方について、共同研究者と研究協力者と協議を重ねた。所属学部の研究倫理審査委員会に研究計画申請書を提出して研究実施の承認を得た。難病関連の患者会への参加、患者と家族の訪問を繰り返すなどしてフィールドワークを行い、研究の進め方の検討や対象理解に努めた。 調査の実施では、初年度は数組の患者と家族の協力が得られた。小数例で事例性が高く統合することはできないが、分析を進める中で共通していると考えられた点は、患者と家族の相互作用によって生じる経験がある一方で、患者と家族それぞれの独立した生活や経験、考えが語られていた点である。事例を積み重ねていくなかで、患者と家族それぞれがともに、より良く生きるための具体的方策について深めていきたいと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
感染症拡大などによって調査実施等に影響が及ぼされることなく、概ね計画通りに進展している。
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今後の研究の推進方策 |
二年目は、初年度に引き続き、フィールドワークや文献検索による対象理解と情報収集に努める。また、対象者のリクルートと調査の実施を1組ずつ慎重に行っていく。適宜、共同研究者と研究協力者と分析結果や進め方について協議を重ねていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
フィールドワークを行いながら、本研究への対象者のリクルートを慎重に行っているため、調査の実施回数が当初の計画よりも少なくなった。
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