研究課題/領域番号 |
23K10375
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
小山 晶子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (30616397)
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研究分担者 |
伊東 美緒 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (20450562)
小山 智史 京都橘大学, 看護学部, 准教授 (20553514)
松本 賢哉 京都橘大学, 看護学部, 教授 (60454534)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 服薬管理 / 服薬アドヒアランス / 地域在住高齢者 |
研究実績の概要 |
多くの高齢者は、複数の慢性疾患を抱え、多剤を長期間服用する一方、薬を正しく服用できる高齢者は50%に満たないと言われる。しかし、そのような中でも高齢者は、自分なりに薬を正しく飲もうと、様々な服薬管理の工夫を試みる。先の研究にて、研究代表者らは訪問調査を行い、高齢者が実施する服薬管理の工夫32項目を独自に見出した。 本研究は、この服薬管理の工夫32項目の実施の有無と、客観的指標による服薬アドヒアランスについて状況を把握し、統計学的分析にて服薬アドヒアランスに影響する服薬管理の工夫を明らかにする。 2023年度は、5名の高齢者を対象にプレテストを行い、調査内容の吟味と質問紙の作成を行った。詳細としては、一部の調査項目内容について、高齢者が理解しにくい表現である可能性が明らかとなった。研究者間で協議を行い、問いかける際に、言葉のみでなくイラストも添えることとした。服薬管理の工夫32項目の問いかけの表現を洗練させたことに加え、イラストは研究代表者が素案を作成し、イラスト化を研究代表者が所属する大学の芸術系学部の学生に依頼し、完成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
プレテストを実施した際に、一部の調査項目内容について、高齢者が理解しにくい表現である可能性が明らかとなった。そのため検討を重ね、質問紙の修正と高齢者の理解を促すことを意図した問いかけに添えるイラスト作成に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
質問紙とイラスト作成に時間を要したが、これは高齢者より調査項目を正確に収集するために必要であった。質問紙とイラストは完成したので、速やかに調査実施に向けて研究を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度に調査実施まで進める予定であったが、調査用紙の作成までとなった。そのため、次年度使用額が生じたが、これは翌年度より調査を実施する際に使用する予定である。
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