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2023 年度 実施状況報告書

認知症ケアにおけるケアリング関係を実現可能にするケイパビリティを用いた戦略の構築

研究課題

研究課題/領域番号 23K10388
研究機関椙山女学園大学

研究代表者

小松 美砂  椙山女学園大学, 看護学部, 教授 (00362335)

研究分担者 早川 正祐  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 特任准教授 (60587765)
井上 千秋  椙山女学園大学, 看護学部, 助教 (40891015)
川上 將  椙山女学園大学, 看護学部, 助手 (10964710)
池俣 志帆  椙山女学園大学, 看護学部, 准教授 (00527765)
大西 範和  三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (20176952)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
キーワード高齢者 / 認知症 / ケアリング / 看護
研究実績の概要

本研究チームは認知症ケアにおけるケアリングに着目し,先行研究において看護職者が認知症ケアにやりがいや達成感を感じ,ケアを通して認知症高齢者から得る体験をしていたことを明らかにした(小松ら, 2017)。また,認知症高齢者と看護職者間の関係性を示す相補的なケアリングモデルを開発した(Komatsu et al., 2021)。
さらに,看護・介護職者が用いるケアリング・アプローチの検証を行う中で,ケア提供者はケアリングの意義を認識しつつも,環境等の理由により実践できないことを,自身の責任ととらえる傾向があることが明らかになった。
この点に関して,これまでにケアリング・アプローチに関する実践項目等を抽出し,3病院4病棟において看護職者と介護職者を対象としたアクション・リサーチを通して,実施前後のアンケートや,実施後のインタビュー調査を行っている。
現在、本研究課題の1つ目の目的である「認知症ケアにおいて看護職者および介護職者が認知症高齢者とケアリング関係を形成するプロセスを明確化する」ため,2021~2022年に行ったアンケートおよびインタビュー調査の結果を分析している段階である。これらの分析結果をふまえて,認知症高齢者とケアリング関係を形成するプロセスを明確化し,2つ目の研究目的である「認知症ケアにおいて看護職者および介護職者がケアリングを実践する際に生じる環境的課題をケイパビリティの視点から分析する」ために、現在準備を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2021~2022年のアクションリサーチにおいてケアリングを実践した看護職者へのアンケート調査・インタビュー結果の分析に時間を要しているため。

今後の研究の推進方策

進捗状況としてはやや遅れているが,特に課題には直面していないため,作業を進め,遅れを取り戻すよう尽力する。

次年度使用額が生じた理由

今年度は分析等が主な実績であり,研究成果の公表を行っていないため,次年度使用額が生じた。今後,研究成果を明確化し,研究成果の公表につなげていく予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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