研究課題/領域番号 |
23K10417
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
中野 英樹 京都橘大学, 健康科学部, 准教授 (60605559)
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研究分担者 |
島 圭介 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 准教授 (50649754)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 脳卒中 / リハビリテーション / 運動イメージ / ニューロフィードバック / 個別最適化 / 運動機能回復 / 脳波 |
研究実績の概要 |
本研究は,運動機能回復を最大限に引き出す個別最適化ニューロリハビリテーション手法を開発することである.本年度は,ニューロフィードバック(NFB)の付与が運動イメージと実運動の併用トレーニング(MIME)で得られる効果を促進できるかどうかについて明らかにすることを目的とした.対象者はMIME群とMIME+NFB群にランダム割り付けされた.全ての対象者は,立位姿勢にて不安定板を水平に保持する運動課題(ME)とその運動を脳内でイメージする課題(MI)を交互に繰り返した.その際,MIME+NFB群ではMI中の脳波活動を測定し,MIの良否を聴覚刺激でニューロフィードバックした.その結果,不安定板の床への接触回数,最大水平保持時間,動揺性(RMS)は,MIME群およびMIME+NFB群ともにトレーニング後に有意に向上した.しかし,RMSの変化量はMIME群と比較してMIME+NFB群で有意に高値を示した.本研究により,NFBの付与はMIMEで得られる効果を促進させることが明らかにされ,今後臨床応用できる可能性を示唆した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り,本年度はニューロフィードバックの付与が運動イメージと実運動の併用トレーニングで得られる効果を促進できるかどうかについて検証した.
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今後の研究の推進方策 |
本研究で得られた成果は国内外の関連学会および学術誌にて発表する.また,本年度で得られた研究結果を基盤として,運動機能回復を最大限に引き出す個別最適化ニューロリハビリテーション手法の開発を目指す.
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