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2023 年度 実施状況報告書

律動的受動運動中の脳活動の解明-歩行再建のための新たなリハビリテーション法の開発-

研究課題

研究課題/領域番号 23K10457
研究機関東京国際大学

研究代表者

一寸木 洋平  東京国際大学, 医療健康学部, 准教授 (60778942)

研究分担者 金子 直嗣  東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (50969285)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード脳波 / 歩行 / 体性感覚入力
研究実績の概要

本研究の最終的な目的は、中枢神経疾患患者の運動機能回復を促進させるためのリハビリテーション手法を確立することである。この目的を達成するために、これまで、電気生理学的手法を用いて歩行中の体性感覚入力が脊髄神経回路に及ぼす効果を明らかにしてきた。ヒトの直立二足歩行においては、脊髄歩行神経回路と同じく、大脳皮質の貢献度が高いことは、数十年に及ぶ先行研究により明らかにされてきた。本研究では、歩行によって生じる律動的な体性感覚入力が大脳皮質に対してどのような影響を及ぼすか明らかにすることを目的する。この目的を達成するために、歩行を模した律動的受動運動モデルを確立した上で、受動運動中の大脳皮質における脳活動を計測・解析することとする。
初年度上半期で、律動的受動運動を行わせるための実験系の構築を行うことができた。その他、倫理申請などの手続きなども完遂したため、実験を行える環境が整った。2023年9月既存の脳波計測装置で計測を試みたが、ノイズの混入が大きく、精度の高い計測を行えなかった。その後、機器の問題であることが判明し、国外での修理が必要となったため、下半期における実験の実施はなかった。計画では、今年度に受動サイクリングと随意サイクリング中の脳波活動を計測する予定であったが、実験・解析・発表を含め、実施に至らなかった。
2024年5月現在は、修理を終えており、実験ができる状態にあるため、計画通りに進めていきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度上半期で、律動的受動運動を行わせるための実験系の構築を行うことができた。その他、倫理申請などの手続きなども完遂したため、実験を行える環境が整った。既存の脳波計測装置で計測を試みたが、機器の不具合により精度の高い計測を行えなかった。国外での修理が必要となったため、下半期において実験を行うことができなかった。そのため、「やや遅れている」とした。

今後の研究の推進方策

現在は、修理を終えており、実験ができる状態にあるため、計画通りに進めていきたい。

次年度使用額が生じた理由

計測機器の不具合により予定していた実験、研究発表などができなかった。そのため、次年度に被験者謝金・研究発表に係る費用に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Modulation of corticospinal excitability related to the forearm muscle during robot-assisted stepping in humans2023

    • 著者名/発表者名
      Kitamura Taku、Masugi Yohei、Yamamoto Shin-ichiroh、Ogata Toru、Kawashima Noritaka、Nakazawa Kimitaka
    • 雑誌名

      Experimental Brain Research

      巻: 241 ページ: 1089~1100

    • DOI

      10.1007/s00221-023-06565-1

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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