研究課題/領域番号 |
23K10459
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
高林 知也 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (00780339)
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研究分担者 |
江玉 睦明 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (20632326)
久保 雅義 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (50460332)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 扁平足 / 大規模調査 / 足底腱膜張力 |
研究実績の概要 |
初年度は,ランニング障害を発生しやすい扁平足のタイプを調査する計画であり,本学大学生の様々な競技を実施している男女をリクルートし,62名124足の足部評価を実施した.足部評価はarch height index(内側縦アーチの評価)とarch height flexibility(タイプ分類)とした.現在,37名の扁平足が存在するが,まだ大規模調査としては人数が不足している.そのため,継続して評価を実施していく.評価をする過程で,正常足でもタイプは存在し,正常足のなかでも障害発生しやすいタイプも存在する可能性を考えた.そこで,正常足のarch height flexibilityがランニング中の足底腱膜張力に与える影響を検証した.その結果,arch height flexibilityが高い正常足者は足底腱膜張力が高値を示した.つまり,荷重によってアーチが下降しやすいタイプは足底腱膜炎を発症するリスクが高い可能性を言及した.本成果は学会で優秀賞(ランニング学会)を受賞した.また,国際誌にも受理された(Takabayashi et al, Arch height flexibility is associated with plantar fascia tension during running, Gait & Posture, 2023). 現在は足部評価を継続して実施しており,今後その調査結果をもとに扁平足のタイプ分類をしていく.また,2024年度の研究課題である筋骨格有限要素モデルによる扁平足のタイプ別での骨・軟部組織負荷を推定に向け,テラバイト社から専用ソフトAnyBodyのトレーニングを受講した.トレーニングでは逆動力学計算や仮想的な床反力の計算などを実施した.今後はこのソフトウェアを利用して,扁平足のタイプ別での骨・軟部組織負荷を推定していく.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
さらに足部評価を実施する必要があるが,既にリクルートも済んでおり,実験予定が組まれているため.
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今後の研究の推進方策 |
今後はAnyBodyを利用して,足部詳細モデルでの骨・軟部組織負荷を推定を可能とし,扁平足のタイプ別でそのアウトカムを比較していく.
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は足部評価を中心とした課題であり,使用機器などの物品費が使用せずに済んだため,残額が生じた.翌年度にはソフトウェアの購入は実際に実験も実施予定であるため,使用していく.
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