• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

味覚ブレイン-マシン・インターフェース実現に向けた高次味覚回路の形態学的探索

研究課題

研究課題/領域番号 23K10461
研究機関朝日大学

研究代表者

薗村 貴弘  朝日大学, 歯学部, 教授 (40347092)

研究分担者 栗原 崇  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (60282745)
大平 耕司  武庫川女子大学, 食物栄養科学部, 教授 (80402832)
横田 茂文  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (50294369)
岩井 治樹  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (30452949)
櫻屋 透真  朝日大学, 歯学部, 助教 (60912855)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード味覚 / juxtacellular recording法 / BMI
研究実績の概要

近年のBMIの進歩はめざましく、自分の脳で思い描いた通りに自由に動く義手や、聾者の聴覚を回復させる人工内耳の開発も盛んに行われている。しかし、味覚を喪失してしまった人に対する味覚BMIの試みは未だ行われていない。口腔の主な機能は栄養の摂取であるが、人生の最後まで美味しく、かつ、安心安全にものを食すること、口から味を感じながら生活することは、QOLの向上に極めて重要である。そこで本研究では、脳内味覚回路がヒトに近似している霊長類のうち、我が国で積極的に使われているコモン・マーモセットに対して、最新の細胞外記録法として注目されているjuxtacellular recording法を用いることにより脳内の味覚地図を解明し、味覚BMIの開発に向けた基礎的データを供給すること目指している。本研究の最終目的でもある美味しさを感じられる人工の舌を完成させるためには「美味しさ」を感じる味覚の回路を解明する必要がある。脳内の味覚回路の中には、比較的原始的な「生存のための摂食行動」を引き起こす味覚と、より高次機能としての「美味しさ」を感じる味覚は途中から分岐し異なる経路を形成していることがわかっている。その原始的な回路と高次回路との接点の候補とされる「島皮質」を美味しいと感じる味覚回路の重要ポイントと想定し、その前後の神経回路解析を進めている。しかし、カリキュラム変更等に伴う教育および他の管理業務の増加による研究時間確保の関係から、現在のところ必ずしも順調には解析が進行していない。次年度は、人員の補充や業務効率化、また研究分担者との相互すりあわせなどを活性化し、新規の研究成果が蓄積されていくことが期待される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

人員配置の関係、およびカリキュラム変更等に伴う教育や他の管理業務の増加による研究時間確保が難しかったため研究の進度が想定よりも遅くなった。

今後の研究の推進方策

2024年度以降は、新たな人員が本研究室に着任することが決まっており、さらに研究の推進力が増加する予定である。それらの新体制の移行もスムーズに行い、データの追加を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

カリキュラム変更等に伴う他の教育や管理業務の増加により研究に振り向ける時間の確保に苦慮したため、経費の使用もそれに伴って予定より減じた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The future of the Brain Machine Interface for gustatory in the diet of older adults2023

    • 著者名/発表者名
      薗村 貴弘, 西井 由衣
    • 雑誌名

      Precision Medicine

      巻: 6(13) ページ: 71-74

    • 査読あり
  • [学会発表] 支配神経筋内分布パターンに基づいた霊長類種におけるヒラメ筋の系統発生2023

    • 著者名/発表者名
      櫻屋透真、江村健児、薗村貴弘、平崎鋭矢、荒川高光
    • 学会等名
      第39回日本霊長類学会大会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi