研究課題/領域番号 |
23K10466
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
花山 耕三 川崎医科大学, 医学部, 教授 (80189589)
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研究分担者 |
平岡 崇 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (20351926)
目谷 浩通 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30330583)
山本 五弥子 川崎医科大学, 医学部, 講師 (60551215)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | リハビリテーション / 呼吸リハビリテーション / 神経筋疾患 / 拘束性換気障害 |
研究実績の概要 |
本研究の開始にあたり、なるべく体幹の肢位を変えずに円滑な姿勢変換を行うシーティングシステムの導入ならびに胸腹部体積の評価方法の確立を行い、そのうえで健常者ならびにパーキンソン病患者の計測を開始することとした。 (1)三次元動作解析装置による呼吸運動計測(Optoelectronic plethysmography; 以下OEP)による胸腹部体積変化測定法の確立:姿勢を変換して行うOEPの計測システムについては、確立され、計測が可能になった。胸腹部体積の計算においては、背部の平面に仮想マーカを置く形として、座位保持装置採型機を用いてモールドされた背部サポート面を固定したまま、ティルトを行うようにした。 (2)健常者の呼吸運動に対する姿勢の影響の検討:健常者の計測は問題なく可能であったが、まだ2名しか行われておらず、遅れている状況である。今後は、症例の年齢に近い健常者をリクルートすることが課題となる。 (3)パーキンソン病患者の呼吸運動の特徴とそれに姿勢が与える影響の検討:パーキンソン病患者の計測は現在までに3例が行われており、問題なく計測可能であった。それぞれの例について、呼吸分画の違いや筋電の状況を評価しているが、現在のところ明らかな傾向を見いだせていない。計測した症例の疾患の進行度はさまざまであり、今後症例を増やすとともに進行度やその他のパラメータにつき検討が必要と考えられる。パーキンソン病患者についても引き続きリクルートを行っていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
計測システムは確立したが、健常者、パーキンソン病患者とも症例数が予定より集まっていない。
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今後の研究の推進方策 |
健常者、パーキンソン病患者のリクルートが課題である。当院脳神経内科および連携施設との連携によりさらなる症例増をめざしたい。また、健常者についても当施設内外にてリクルートを行いたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
計測した症例数が未達のため、消耗品、負担軽減費の支出が少なかった。。データ収集、データ解析など研究を進展させ、必要な消耗品の購入を行うとともに、学会発表費用等にあてたい。
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