研究課題/領域番号 |
23K10471
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立神経病院(臨床研究室) |
研究代表者 |
早乙女 貴子 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立神経病院(臨床研究室), リハビリテーション科, 医師 (50797173)
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研究分担者 |
野島 正寛 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (00457699)
木田 耕太 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立神経病院(臨床研究室), 脳神経内科, 医師 (30626601)
清水 俊夫 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立神経病院(臨床研究室), 脳神経内科, 医師 (50466207)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | コミュニケーション / リハビリテーション / 筋萎縮性側索硬化症 / 多系統萎縮症 / 緩和ケア |
研究実績の概要 |
神経筋疾患患者の構音障害は、コミュニケーション能力とQOL(quality of life)に影響を与えることが先行研究で報告されている。 本研究では筋萎縮性側索硬化症(ALS)と多系統萎縮症(MSA)患者の構音障害とコミュニケーション支援、そして支援内容によるQOLの変化を定量的に評価し、コミュニケーション支援が支持的・緩和的リハビリ治療として有効であるかを検証することである。 今年度は、当院の緩和ケアチームの対象患者のコミュニケーション方法と、当科で診療したALSとMSA患者がどの程度構音障害を合併していたかについて、ベースラインデータを得るために、1)過去に当院緩和ケアチームで診療を行った患者と2)当科でリハビリテーション診療を行ったALSとMSA患者のうち、構音障害を呈した患者の割合や、構音障害の程度、コミュニケーション方法をに関する2つの後方視的調査を立案し、倫理委員会で承認後、データ収集を開始している。 また2024年度以降に立案を予定している、ALS、MSA患者のコミュニケーション支援に関する前向き研究の準備として、使用する予定の備品と、電子機器やコミュニケーション支援に用いるアプリケーションについて検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当院緩和ケアチームで診療を行った患者及び当科でリハビリテーション診療を行ったALSとMSA患者に対する、2つの後方視的調査のデータ収集が遅れているため。
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今後の研究の推進方策 |
初年度に終えられなかった、後方視的研究に関するデータ収集を行い、解析を進める。また2024年度の研究計画とした、ALS・MSA患者群へのコミュニケーション支援に関する前向き調査について、評価項目や実施方法を検討し、研究計画を立案する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予算計上した額に対し、旅費及び人件費・謝金の使用額が少なかったため。
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