研究課題/領域番号 |
23K10476
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
乙宗 宏範 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (20775473)
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研究分担者 |
北村 寛 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (00404674)
佐藤 勉 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (40404602)
藤井 努 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (60566967)
服部 憲明 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (70513141)
安 ち 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (70747873)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 筋シナジー / 起立動作 / 疲労 |
研究実績の概要 |
がん治療において、患者のADLが保たれていることは根治を目指す積極的な治療を行う条件となっているが、がん患者では、がんそのものによる影響やがん治療の過程で生じる影響などにより、筋力、体力の低下をきたし、十分な治療を行えないことがある。またがん患者における筋疲労は健常者と異なる特徴を呈し、適切なリハビリテーション治療により回復する可能性があるが、実臨床におけるリハビリテーションに必要な筋疲労や動作の質の評価方法は確立されていない。本研究では、がん患者の起立動作における筋疲労に関して、筋シナジー解析を中心に、筋力評価や3次元動作解析など多面的な評価を行うことで、疲労の早期検出や病態にあったリハビリテーション治療を可能にすることを目的としている。 初年度にあたる令和5年度は、予備実験を繰り返し、被験者の起立動作に関しては膝の角度など初期姿勢を決定し、測定間インターバルにも起立動作を継続するなど、課題の詳細を決定した。また、各種計測機器に関して、長時間の連続計測を可能にするための3次元動作解析ソフトのアップデート、筋電計との同期の仕方の変更、表面筋電計装着用の消耗品選定など、計測条件の最適化を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新しい機器や計測室での立ち上げであり、最適な測定条件を設定するための予備実験に時間がかかった。
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今後の研究の推進方策 |
健常者、がん患者でのデータ収集を継続してすすめていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
予備実験に時間がかかったため、予定していた謝金などが発生せず、持ち越しとなった。本年度は計測をすすめ、主に被験者への謝金や消耗品の費用として使用していく。
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