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2023 年度 実施状況報告書

膵頭十二指腸切除術の骨格筋量への影響と術前リハビリテーション治療の効果

研究課題

研究課題/領域番号 23K10480
研究機関横浜市立大学

研究代表者

立花 佳枝  横浜市立大学, 附属病院, 助教 (90974337)

研究分担者 中村 健  横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (80299635)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワードサルコペニア / 膵頭十二指腸切除術
研究実績の概要

がん治療において、周術期の合併症や体力、筋力などの身体機能の低下が、術後の生命予後に大きな影響をおよぼす。周術期リハビリテーションは患者の合併症の予防や術後の身体機能・ADLの改善、入院期間の短縮や医療コストの減少など様々な点において非常に重要である。特に高侵襲な手術を行った場合は入院期間が長くなり周術期リハビリテーションの介入が予後に大きく影響すると考えられる。
令和5年度は周術期患者の年齢、栄養状態、体力、筋力、サルコペニアの状態や術後経過について現状を調査するために観察研究を実施した。当院の消化器外科において消化器悪性腫瘍に対して膵頭十二指腸切除術を行った患者27名に対し、AWGS2019の診断基準に基づき術前のサルコペニアの有無、および術後は退院前のサルコペニアの有無を診断した。術後の評価時期については、立位での体組成評価や歩行速度の評価などが適切に行える必要があり、術後経過から患者の身体機能や体組成の評価がほぼ確実に行える時期であった退院前に体組成・身体機能・筋力の評価を実施している。
また退院後に術後合併症および術後在院日数について調査した。血液検査の項目としては手術に伴う炎症の指標として、術後のPeakCRP、LDHを調査した。これらの項目について、退院前にサルコペニアを生じていた群と退院前にサルコペニアを生じていなかった群で比較検討を行っている。
当初研究予定だった尿中タイチンについては測定を行えていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究計画時点では観察研究は令和5年度の時点で30症例を集め統計解析を行う予定だったが、令和5年度末の時点では27症例となっており当初予定していた症例数に満たない状態である。

今後の研究の推進方策

今後、観察研究で予定していた人数が集まり次第統計解析・検討を行い、引き続き介入研究を実施していく方針である。

次年度使用額が生じた理由

旅費は、学会参加が2人の予定であったが1人となったため減額となった。
人件費・謝金は発生しなかった。
その他の費用は尿タイチンの検査キット購入予定であったが検査が実施できなかったため購入していない。
次年度に被検者料および検査キット購入を行う予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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