肺高血圧症(PH)で心臓リハビリテーションを施行した患者45名の背景、運動処方の内容とその効果(FIM)を評価し、検討した。リハビリを行ったPH患者は1群が38%、4群が47%だった。対象患者の在院日数の中央値は24日間、実施単位数の中央値は12単位であった。リハビリ前後でWHO機能分類(1および2/3および4:前 22%/78%→後 60%/40%、P<0.01)、FIM(99→111、P<0.01)はそれぞれ有意に改善した。また、心リハに伴う重篤な有害事象(失神、喀血、心不全増悪、致死性不整脈)は224患者・時間当たりで1回も認めなかった。 病状に合わせた運動療法(Borg処方)は安全に施行可能であることを明らかにした。
|