研究課題/領域番号 |
23K10530
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
酒井 良忠 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (90397802)
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研究分担者 |
原田 理沙 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (30736864)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | radial pressure wave / spastic paralysis / hip adductor |
研究実績の概要 |
本研究は股関節内転筋群に痙縮を伴う小児痙性麻痺患者に対して、拡散型圧力波治療の効果を検討する研究である。拡散型圧力波治療機の選定を行い、数社の製品より、コスト面で優れたAi Medic MMT社のEMS SWISS DOLORCLASTを選定し、購入した。本年度は実際に神戸大学医学部附属病院リハビリテーション科の診察室にて保険適応のある患者に使用し、機器の操作の習熟や、メンテナンスなどの対応方法について、研究者たちが習熟することが可能であった。 また、研究計画のブラッシュアップについては数度の臨床研究相談を行い、神戸大学医学部附属病院臨床研究推進センターの協力のもと、適応外使用になる可能性があるため、特定臨床研究として進める方針となった。現在、患者の罹患者数の関係からシングルアームで行う方向で検討している。現状ボツリヌス毒素治療を行っている対象者が多いため、この点のウォッシュアウト期間の策定、また拡散型圧力波の頻度についてさらなる検討が必要であることが指摘されており、その点についてさらなるブラッシュアップを行うため、予備調査などを行っている。可能であれば夏までに特定臨床研究の承認を得ることができるように勧めている。 対象者の選定については、すでに当院に通院している小児痙性麻痺患者のほか、各地域の療育センターや小児科クリニックなどからの紹介をいただけるように、対象の施設に対して相談を開始しているとともに、特定臨床研究の承認がいただけたらなら、早急に広報ができるように準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
神戸大学医学部附属病院臨床研究推進センターとの研究相談において、やはり特定臨床研究での研究が必要であるとのことであり、そのための準備に時間を要していること、ボツリヌス毒素治療のウォッシュアウト期間やシングルアームでの有効な研究計画の策定などに時間を要しているためである。
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今後の研究の推進方策 |
さらに神戸大学医学部附属病院臨床研究推進センターとの相談を密に行い、特定臨床研究の承認を可及的早期にいただくこと、そして、対象者のリクルートを迅速におこなうための準備(当院通院患者のリストアップ、他施設への広報など)を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
業者との価格交渉により、拡散型圧力波治療器であるAi Medic MMT社のEMS SWISS DOLORCLASTの納入価格が抑えられたこと、研究計画の策定に時間がかかっており、旅費を使用することがなかったためである。 納入価格の低下による余剰については、対象者リクルートのための広報のための費用、消耗品の購入などに使用予定である。また旅費については翌年度以降使用していく予定である。
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