研究課題/領域番号 |
23K10554
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
佐藤 ちひろ 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (70757468)
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研究分担者 |
山田 順子 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (30334965)
成田 大一 公益社団法人函館市医師会函館市医師会看護・リハビリテーション学院(生体医工学研究センター), 生体医工学研究センター, 生体医工学研究センター長 (90455733)
熊谷 玄太郎 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (90529679)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 脳卒中モデル / Muse細胞 / 幹細胞移植 / 再生医療 / 運動麻痺 / リハビリテーション |
研究実績の概要 |
本課題では脳卒中後の幹細胞移植による再生医療にリハビリテーション(リハビリ)を組み合わせた際の効果を検証すること,ならびに運動麻痺回復メカニズムの解明を目的に.脳卒中モデル動物を用いてリハビリ実施ならびに脳機能解析を実施した. 脳梗塞・脳出血マウスモデルを作出し,その基礎データ取得が完了した. 脳梗塞に関しては,前肢に限局した運動麻痺を呈するモデル動物を作出し,ヒトにおけるCI療法を模した強制的麻痺肢使用および麻痺肢で行う巧緻動作課題による機能回復効果を評価した.運動機能評価には,Single-pellet reaching testを用いて前肢の巧緻運動を,Horizontal Ladder testを用いて歩行能力・四肢協調性を評価した.その結果,麻痺肢の強制使用によって粗大な前肢運動は回復するが,巧緻動作課題を行わなければ巧緻運動機能は回復が得られなかった.脳出血モデル動物に関しては,自発的および強制的な走行運動を実施し,運動様式の違いによる機能回復効果を検証した.運動機能評価にはBeam Walk testおよびRotarod testを用いた。その結果,自発運動を行った動物のほうが,強制的に走行した動物よりも機能回復効果が高かった.これらの成果は以前にラットで取得した成果と同様の傾向であった. 上記の動物は得点の改善こそ認めたものの,術後28日時点においては完全な回復は難しく,さらにその後も運動機能障害が残存したことより,幹細胞移植により残存した障害の回復を図ることが有効である.現在は,マウス由来Muse細胞の移植効果およびリハビリテーション併用による機能回復の効果検証を進めている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
すでに自然回復およびリハビリテーション単独実施条件の基礎データ取得が完了している.今後,幹細胞移植群および幹細胞移植にリハビリテーションを組み合わせた群のデータを取得することで,その相乗効果について検証が可能となる.
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今後の研究の推進方策 |
Muse細胞を効率よく採取する条件検討を行っている.少量の組織サンプルから,Muse細胞の回収効率を高めることは臨床的意義も高い. 現在は過去に報告されている細胞の回収率の20倍程度の細胞数が回収できている(データ非公表).採取した細胞性質の検証も必須であるため,詳細な培養条件を検証とともに,in vivo, in vitroの両方の側面から細胞の特性を明らかにすることを計画している. 共同研究者と協同し,早期のデータ取得に努める.
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次年度使用額が生じた理由 |
動物購入費を計上していたが、動物の自家繁殖により経費の残額が生じた。 次年度は、Muses細胞の移植実験を開始するため、実験動物や培地、抗体等の消耗品購入が必要であり、そちらに使用予定である。
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