研究課題/領域番号 |
23K10569
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研究機関 | 星城大学 |
研究代表者 |
中谷 直史 星城大学, リハビリテーション学部, 准教授 (00421264)
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研究分担者 |
大橋 篤 藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (30310585)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 筋肥大 / 天然物由来化合物ライブラリー / 分子スクリーニング |
研究実績の概要 |
初年度は筋肥大を示す天然物由来化合物ライブラリーを用いてスクリーニングを行った。まずC2C12細胞を用いた予備的スクリーニングを行った。天然由来化合物ライブラリーは食品、香辛料、漢方から抽出された化合物であるためスクリーニング後はヒトでのサプリメントとしての摂取が可能となる。本研究では天然由来化合物173分子の中から有用な分子の絞り込みを行った。筋管細胞のミオシン分子を免疫染色しイメージアナライザーを用いて筋管細胞の面積変化を測定し面積増加を筋肥大効果として検討をおこなった。残念ながら筋管細胞の肥大効果は安定した結果を得ることが出来なかった。同時に行った分化誘導時に化合物を作用させる筋分化促進分子(筋再生促進分子)の探索を行ったところ候補となる8分子を特定することが出来た。特定した8分子は細胞形態観察の結果からいずれも細胞毒性を示さないことが確認された。そのうち特定した2分子は筋肥大促進作用のある分子としてすでに報告のある分子であった。濃度依存性の検討を行った2次スクリーニングの結果より2分子が有力な候補となる結果であった。イメージアナライザーは申請者の所属施設にはないため今年度新たにイメージアナライザーを用いないスクリーニング法の検討を行った。細胞内のミオシンの量をELISA法で検出することで筋管細胞の定量を試みた。しかしながらまだ最適な条件を見つけるに至っていない。次年度は続けて条件検討を行い至適な実験系の構築を目的とする。絞り込んだ候補分子についてはヒト骨格筋細胞での作用を確認する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
筋肥大促進分子の探索は再度行う予定である。筋再生促進分子に関しては候補分子が明らかになり今後は至適濃度の検討、細胞内シグナル伝達経路の解明を行う。また先の動物実験の準備(投与量、投与期間の検討)を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2年目は培養細胞を用いた候補分子の作用機序の解明、効果的な至適濃度の選定を行う。ヒト骨格筋での作用についても同様の実験を行い候補分子の有効性の検証を行う。また今後の研究を見据えて申請者の所属施設にはないイメージアナライザーを用いない新しいスクリーニング法の確立を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
候補となる分子が見つからなかった場合、天然物由来化合物ライブラリーの追加購入を予定していたが候補分子が見つかったため購入を見送った。また、計画していた分子の検出を行うところまで至らず、購入を予定していた抗体、試薬類を購入しなかったため次年度使用額が生じた。
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