研究分担者 |
今井 芳枝 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (10423419)
中野 治郎 関西医科大学, リハビリテーション学部, 教授 (20380834)
倉田 宝保 関西医科大学, 医学部, 教授 (40340781)
福島 卓矢 関西医科大学, リハビリテーション学部, 助教 (50779535)
長谷 公隆 関西医科大学, 医学部, 教授 (80198704)
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研究実績の概要 |
本研究は2023年にⅠ.外来化学療法を受ける進行・再発がん患者およびがんリハビリテーションに関する動向,課題,施策,現在の知見を把握するため,国内外の文献検討や学会参加,がん患者に対するリハビリテーション外来の参加観察より基礎データを作成することを目標としていた。 研究方法として、①国内外の先行研究/書籍による文献検討,②学術集会/研修会出席による情報取集,③外来診療の参加観察の実施,④がんリハビリテーションに関わる医療連携および,主治医と共通認識フローチャートや他職種会議を基盤に患者の意思(希望・認識)確認後 がんリハビリテーションの内容を決定、看護師,理学療法士,訪問看護・リハビリによる情報交換に関する連携を検討,⑤文献検討を学会発表と論文作成,⑥調査に向けた研究計画書の作成,⑦倫理審査準備/申請を計画しており、このうち、2023年には先行研究・文献検討を行った。がんリハビリテーションにおける運動療法の内容についてはまだエビデンスが乏しく、がん患者に合併するがん悪液質の臨床的特徴も不明確であるため、がんリハビリテーションを受けるがん患者における臨床的特徴、がんリハビリテーションにおける質的意義についてデータ収集、解析を実施し、がんリハビリテーションを受けるがん患者の悪液質の特徴を把握した。その結果、がん患者の悪液質は身体活動量の低下、栄養状態の低下を臨床的特徴とし、進行がん患者においてもがんリハビリテーションがポジティブな質的効果があることが分かった。がんリハビリテーションの内容をまず明確に決めるため、現在肺癌患者における運動療法の強度を決めるための前向き計画を立案している。
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