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2023 年度 実施状況報告書

有酸素運動とレジスタンス運動の併用は糖尿病マウスの認知機能低下を軽減するか

研究課題

研究課題/領域番号 23K10624
研究機関京都先端科学大学

研究代表者

瀧本 真己  京都先端科学大学, 健康医療学部, 准教授 (10818503)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード乳酸 / レジスタンス運動 / 有酸素運動 / 認知機能
研究実績の概要

本研究は、糖尿病マウスに対して、有酸素運動トレーニングとレジスタンス運動トレーニングによる認知機能低下の予防・改善への併用効果を検討することを目的とした。また、モノカルボン酸トランスポーター(MCT)2による脳への乳酸供給が認知機能に重要であることから、有酸素運動トレーニングによる脳のMCT2発現効果とレジスタンス運動による脳への乳酸供給量の増加によって、糖尿病による認知機能低下の予防・改善効果があることを検討することとした。
本年度は、一過性に血中の乳酸濃度を上昇させるレジスタンス運動の実施方法を検討した。マウスを対照群と運動群にわけて、運動群には尾に錘をつけてハシゴを登らせる運動を実施した。運動直後に尾静脈を切開して血液を採取し、簡易測定器により血中乳酸濃度を測定した。その結果、運動群の血中乳酸濃度は対照群と比べて有意に高い値を示した。しかしながら、この運動では1度に運動を実施できるマウスの数が限られてしまい、トレーニングとして実施することが困難と判断し、別の実施方法を検討することとした。
別のレジスタンス運動の実施方法として、4方向を金網でおおい、その中にマウスを入れて金網を登らせる方法を現在検討中である。複数のマウスを同時に運動させることができるため、マウスに断続的に運動をさせるための工夫やレジスタンス運動としての効果が出る運動時間とセット数、錘の重さを検討することが課題である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍の影響により研究遂行に遅れが生じた別の研究課題に取り組む労力と時間が必要であったため、本研究課題にも遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

乳酸濃度を高めるレジスタンス運動の実施方法を決定した後は、若年マウスにストレプトゾシンを投与して糖尿病を誘発させ、有酸素運動とレジスタンス運動のトレーニングが糖尿病による認知症の進行を予防できるか検討する予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究進捗に遅れが生じ、トレーニング実験を開始することができていないため、次年度使用額が生じた。今年度にトレーニング実験を開始する予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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